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シャワーの使い方

外国旅行の場合、お風呂の使い方というのも、ひっかかる問題だ。
映画に出てくるような、足つきのバスタブでなくても、バスタブの使い方もなかなか難しい。
シャワーというのも、われわれの世代(あきらかにはしないが)には難物である。

この頃、バスタブ(日本スタイルであれ)というのが難物になってきた。
支えがないと起き上がれないのだ。
ミャンマー旅行のとき、宿泊先のホテルで、苦労した経験がある。
ミャンマーは以前、イギリス領であったからか、バスタブがとても大きかった。
たっぷりのお湯をため、ゆっくり浸かったはいいけれど、起き上がれない。左右につかまるものがないのである。
焦った!前後左右、なにもつかまるものがない、というのは、水圧を利用して起き上がろうとしてもダメなのだ。
バスルームについている緊急電話は、バスタブのずっとむこうにある。どうやって人を呼べばいいのか、どうやって抜け出したのだろう。お湯を抜いたのか、もう忘れた。

自宅のお風呂にはつかまるものがついているけれど、よそでお風呂をいただくときは要注意というのを実感している。

フランスではシャワーのみにする、という心づもりであった。

パリで落ち着いた先、従妹の家では、夫婦のバスルーム、そして客用のバスルームがある。
もちろん、私は客用のバスを使うはずであったが、バスについているシャワーだけにするわ、と言ったとき、従妹がいう。シャワーだけにしても、バスタブの中で使うことになるから、バスタブに出たり入ったりに問題がでてくる、という。立派な、大きいバスタブだが、どこにも手すりがない。
だからバスタブが濡れている場合、出入りが危険なのだ、という。
私が言い出してからのことではなく、このバスタブ問題は、もう彼女らの懸念材料であったようだ。

それならどうするか、自分たちのバスルームには、独立した、平たいシャワールームがあるから、そこを使ってくれればいい、という。
寝室についたバスルームだ。
彼女らのきわめてプライヴェートなところに入るのは、とても気兼ねであるが、そうすることにした。

南仏に住んでいたときも、バスタブについたシャワーでは不便だと、別にシャワールームを作ったけれど、今は、こういう独立したシャワールームが多いようだ。

どういうふうに使うのがいいのだろう。
以前は、シャワーは頭より上にある固定したシャワーしかなく、顔や下半身を洗うのに、とても不便だったけれど、今は手で扱える可動のシャワー口もついている。
それでも、使い勝手が悪い、というのは私だけなのだろうか。
シャワーの噴射口はとても大きくなり、水量もそれにあわせて増えたのだろうが、どうも集中しない。
我が家の小さなシャワーがとても恋しい。

大きいだけに噴射も広範囲、しかし、噴射力は弱い。
顔を洗うときは、手にお湯をためてすすぎたいのだが、顔に直接噴射するよりほかはない。
下半身については、手持ちのシャワーがあるだけ、少しは便利になったけれど、大きすぎて、どうもっポイント噴射ができない。

こちらの夫婦は、なんで体を洗っているのだろう。そういう素材になるものがなにもない。
もちろん、あったとしても使うわけではないが、スポンジなどがなにもおいていない。
噴射口を必ず体に向けて、を心掛けたけれど、あちこち、濡らしてしまう。

スポーツセンターなどを利用していれば、シャワーの使い方にもなれるのだろうが、この数十年、それを利用することはなくなった。
シャワールームの外側においた、これまで身に着けていたもの、これから身に着けるもの、忘れ物がないように、細かくチェックする。

シャワールームの外側におかれた足ふきマットも、もう使ったままだ。
排水溝にたまった白髪の名残をとって、ごみ箱にいれる。

シャワールームの使い方、なるものの講習をうけておくべきだった。
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