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フランス、シャトーめぐり

フランスの中央部分、ロワール川流域にはお城が散在している。
ロワールのお城めぐり、はフランス観光の目玉の一つとなっている。

最後になるかも、と思う今回のフランス旅行に、このお城めぐりをいれた。
というのもその中心地ともなるブロワには、長年の友人が住んでいる。
その友人が、フランスへ来るときは、ぜひ、我が家に滞在して、と言ってくれたからだ。

いつもはパリに来ていただいて会っていたけれど、先年、義母を亡くされ、失意の中でもあろう、と慰めにもならない私だが、長くブロワにも足を運んでいなかったので、お邪魔することにした。

今回の旅行は、たくさんの偶然に支えられたが、ブロワに行く前に、ソローニュにある従弟の別荘で週末を過ごした。ブロワは、ソローニュからパリへの帰途にある。従弟が送ってくれるというのだ。

ブロワの友人宅、以前、といってももう20年以上前のことである。お尋ねしたことがあるけれど、もう記憶も朧気だ。

3泊4日、友人はシャトー巡りに一つはChaumont、そしてChenonceauを勧めてくれる。
異論はない。それで決定だ。

このロワールのお城巡り、最初の海外一人旅でも実行したが、一人で、公共交通機関を利用して、というのは大変だった。
こうして、友人の車でほい、と連れて行ってもらえるのは、大尽旅行である。

まずはchaumontに行った。ここはお城そのものより、庭園が有名で、現在、Festival International des jardinsが行われている。広大な敷地のなかに、合計25のデザインされた庭が展開するのだ。
今回のテーマはjardin resilient(抵抗力のある庭)という。
それぞれの庭の入り口には、その庭のテーマがかいてあるのだが、11番目はJardin Kintsugiとある。
日本の金継ぎの技法を用いたものだという。ベルギーの造園家の作品であった。
13番目の庭の題名はDemain tout ira biendという。明日にはすべてうまくいくさ、というのだ。

最初は、造園家の意図をくみ取り、植物の種類を数えたり、希少性のあるものかどうか、を探ったりもしたが、なんせ25か所というのは数が多い。
あいにくの空模様で、雨のなかの見物となった。
しかし、友人にいわせると、それでよかったのだ。これで天気であれば、灼熱のもとでの見学になって、とてもすべてを見ることはかなわなかった、という。

造園というのは面白い。作者の思い通りにするには、相当の経験を要する。

造園家なんてものではないが、私の庭など、私の意図とはまったく別のスタイルになっている。

このショーモンの庭、その意図をどうやって表現できるようになったのか、造園家に聞いてみたいものだ。

このお城はまだ中にはいったことがない。
この日も、庭をみるだけで終わった。
ちなみに庭の見物料は20ユーロであった。
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