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なつかしや、若山牧水

7月21日のことである。朝日新聞の群馬版に「牧水、妻に宛てた旅先の心情」という横みだしで、水上町(みなかみ町まちづくり協議会)が最近出した「千日堂から牧水が眺めた・みなかみ」の紹介がされている記事があった・

「水上紀行」でもよく知られているように、牧水は群馬県の川や温泉を歩き廻っている。
群馬県にすみついて20年にもなろう、という私は、以前、牧水の創設した「創作」という歌の結社に属していたこともあった。
牧水は若くして亡くなったので、直接にあったことはないけれど、創作に入社したとき、牧水夫人の喜志子氏はまだご存命、歌会にも出席していらした。

まだ20代の新人というので、喜志子先生から声をかけられることもあったし、いろいろなことを教えていただいた。

また「みなかみ紀行」には、群馬の地名がいやというほど出てくるし、地誌学を学ぶような気持ちで読んだものだ。

みなかみ町牧水会が冊子を出版した、という記事、読みたい、と思った。
会の連絡先は記事にはない。朝日新聞の群馬支局に電話し、この記事を書いた記者に話す。
それならば、会の主催者の連絡先を、了解をとったうえでお教えしましょう、ということで、会の方とコンタクトをとることができた。

「みなかみ町牧水会」が発足したのは15年7月とのこと。この冊子は、町民や図書館などに無料配布されて、一般向けに販売することはない、ということだった。

しかし、「創作」にも在籍し、牧水の歌を学んだということに免じて、特別に送っていただいた。

このみなかみ紀行にみる牧水は、今の感覚からいえば、江戸時代を思わせるような姿である。実にみすぼらしい。そして酒飲みだ。
歌のすがすがしさと、彼の姿はどうも一致しないけれど、この頃、その素朴さに再び惹かれるのだ。
みなかみ紀行にある歌の一首一首が、この上州の風景と人情、気候を表現している。

「創作」へと導いてくれた歌の先輩が大阪にいる。彼女とは、歌を離れた現在も、歌について語り合う。そして、牧水ゆかりの温泉を再訪することも秋以降のプログラムだ。
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