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フランスの環境問題意識

フランスのスーパーでは、ずいぶん以前からレジ袋はもらえない。有料化されている。そしてプラスティックではなく、紙袋化している。
スーパーでの買い物には、皆さん、籠をかかえていくか、ゴロゴロを引いていく、トートバッグを持参する、そういう形が定着している。
いつも出先で買い物をする形になっていた私も、今回はしっかり薄手のトートバッグを必ず持参した。

ところが、クリスマスとなると、様変わりだ。みんな、プレゼントを買うのに、いろんなブランドショップのものは、そのお店の袋にいれてもらうし、ブランドものでなければ、自宅できれいな包装を施すことになる。
クリスマス翌日のごみ出しは、半端ない包装紙や袋がでている。
こういうのは、gaspillageではないのだろうか?と疑問に思うのだ。

泊めてもらっている家のごみ処理は、きわめて厳密に分別化されていた。
紙、リサイクル可能なもの、生ごみ、なにかいくつもの入れる場所があって、母と娘はなにかこれはどこにいれる、などと細かく言い合っている。
父親がなにか捨てていると、それはそこじゃない、と指摘されていて、なかなか厳しい。
外来の私としては、これなら、ごみは日本に持ち帰るしかないな、と思ったりする。

しかし、抜けたところも多いにある。息子もけっこう環境問題に関心を寄せている。父親の使い古しのクリームを再使用しようとしているのだが、外装の素材は破れている。それを瓶に移し替えているのだが、べとついてうまく移しかえられない。
べとつく手を、たくさんのキッチンペーパーを使ってふき取っている。

紙の浪費はいいのだろうか。
以前、紙をたくさん使っていると、森林破壊ということで、それがプラスティック多用に傾いていった、と記憶している。
プラスティックから紙や自然素材へと転向するのはいいのだが、その素材の消費となって、天然資源を乱用することにならないのだろうか。

15歳の女の子と話した。グレタさんの発言について、彼女の意見を聞いたのだ。
大人から、真正面から聞かれたことはないようで、一瞬ぎっくりしていたが、とうとうと意見を述べてくれた。
自分たちの将来への不安、それがやっぱり主たる内容だった。
彼女らの世代にとっては、現在享受しているものは当然なのだが、砂糖の甘さの裏に隠された危険みたいなもので、これでいいはずはない、という危機意識が強いのだ。
まだまだ手探りの状態のようだが、この意識の強さはとても心強かった。

グレタさんのように、飛行機に乗るのも避けるほどではないけれど、パリの交通スト中にあって、歩ける距離で行動する、という数日の経験もいいものだった。
自転車やトロティネットで移動している人たちは、意外とその達成感があるのかもしれない。



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