SSブログ

話に違わぬパリの大渋滞

いやー、聞きしに勝る大渋滞だった。
4時過ぎにCDG空港を出て、ドライバーにの技術もあるけれど、パリ方向はスイスイ走る。丁度太陽が沈む頃で、真正面から光が入ってくる。後部座席でも眩しい。
順調だったルートがぺリフェリックにはいると、車の数は増え、スピードは落ちる。fluideという状態だろう。

でも走れるだけ良かったのだ。ぺリフェリックから市内への出口はどれも混んでいて、長い列ができている。ドライバーは、この出口はダメ、次もダメといくつかの出口をパスしていく。
Porte Maillotの出口から出て、いくらかは走ったものの、マドレーヌ寺院を左に見て、コンコルド広場に出るともう動かない。パレ ブルボンに出る橋はブロックされている、とAlexandre III 橋を狙ったが、センチ単位で動くのがやっとである。遠い正面に信号が見えるけれど、青に変わっても赤になっても車は動かない。
そんな車の間をぬって、オートバイ、スクーター、自転車、トロティネットの人たち、そして歩行者が泳いで行く。諦観が漂っている。

警察車両が青いライトを点滅させて1台、2台、3台と数台が走っていく。
やっとポリスのお出ましだ、とドライバーが言う。こんなに酷い渋滞ってわかっていて、今頃出動なんだから、これはポリスの策略だ。これほど酷いと、運転者も嫌気がさして、デモやストに反感を持つようになるからね、それを狙っているのさ、という。ポリスの無作為による心理コントロールね、と彼の分析に同意だ。

ポリスが到着したおかげか、車が少しずつ動き始める。しかしその動きは、牛歩と言うのか牛動と言うのか、エンジンをかけるほどでもない程度だ。

アレクサンドルIII橋にようやく入ったところで丁度6時になった。エッフェル塔のイリュミネーションが変わる。
正時に数分間、キラキラ点滅するのだ。橋の上では、エッフェル塔をバックに写真をとっている人がいる。モデルっぽくポーズもとっての撮影だ。同胞だろう、というので、あの撮影の仕方からいえば、中国人だと思うけど、というと、そうか中国人か、今は日本人より中国人が多いね、と言う。

アンヴァリッドの前を左折、外務省の裏側から官庁街はどうして?と問いたいくらいに車が少ない。セーヌの右岸はあんなに渋滞しているのに左岸はスイスイ。

パリに先に来ていた友人が、タクシー情報をメイルしてくれた。空港からパリ市内までは定額55ユーロだけれど、渋滞分で12、5ユーロをプラスしたという。
我がタクシーはいくらと言うのか、おいくらですか?と聞くと、55ユーロと定額の請求だ。これだけの時間を費やして定額だけで申し訳ない。
それなりのプラスをしてお支払いをする。思いがけなかったのか、丁寧なお礼をして車を出した。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。