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フランス語の変化

5日、フランスの著名な女性が亡くなられた。
エレーヌ・カレールダンコース氏、ロシア史のスペシャリストである。
つい先日まで、ロシアの問題について、メディアで分析などをしていらした。
享年94歳という。

彼女はたしか、女性として初めて、アカデミー・フランセーズの事務局長Secretaire generalに選ばれたと思う。
それまで事務局長のポストは男性のみ、その役職であるSecretaireは男性名詞である。それをどうするか、ことはフランス語の総本山であるアカデミー・フランセーズであるから、侃侃諤諤、大議論になった。
結局、la Secretaire generaleとなり、冠詞にlaをつけ、generalにe(女性形として)を付け加えるといった形で、妥協成立であった。

その後、大臣(ministre)も形は変わらないが、le Ministreではなく、女性はla Ministreとなるなど、昔フランス語を習得した人間には、え!ministreは男性名詞じゃなかったの?といった疑問がでてくるような場面が増えた。

フランス語もフランスだけの言語ではなくなっているし、その変化を、世界に知らしめてほしいところがあるのだが、フランス語の世界から遠ざかると、なかなかついていけない。

Covidがその一例である。Covidはコロナのco、ウイルス(virus)からvi、dは疾病のからきているのだが、最後の疾病の語が女性であることから、女性形だという説と、いやcovidは男性だという人もあり、le Covidあるいはla Covidと人によって変わってくる。

そういった例がたくさんありそうな、現代フランス語、勉強していかなくては。
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