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おかえりなさい、別府さん

昨日の朝8時、いつものようにBS1のキャッチ世界のトップニュースをみていた。
おや、キャスターが違う、と思ったら、別府さんであった。
知人でもなんでもない。一方的に知っているだけだ。
しかし、別府さんと呼びたくなる親近感をもっている。

なぜか?それは彼が南アフリカの特派員をしていたからだ。
ずいぶん長い間、アフリカにいたように思う。
南アフリカなら、おそらくヨハネスブルグに支局があったのだろうが、どうもサハラ以南のアフリカ全体を担当していたような気がする。
マグレブ3国、エジプトは担当外だったようだが、大西洋側、内陸部、太平洋側、の広大なアフリカ大陸を今日は東で、明日は西、あさっては真ん中のジャングルから、というように、東奔西走していた。

そして、去年はあっと驚いた。
ウクライナにきていた。ロシアの攻撃が始まって、ウクライナの人たちがポーランドをはじめ、近隣の国々へ避難を始めた。その報道に別府さんの顔が写ったのだ。
まだ3月、ウクライナは寒い、アフリカから転勤したのか?と思った。暑い(アフリカといえばすぐに暑いと思うが、南アは違うのだが)アフリカからウクライナへ、まあ気候も違って大変なこと、と思ったが、ああ、応援にはいったのかもしれない、と察した。

彼は落ち着いた語り口がいい。ゆっくり、文章をほどよく区切ってルポをする。
言葉をいい加減に切る、日本の現首相に教授してほしいと思うほどだ。
変にドラマティックにしない。ゆっくり加減だけれど、決して間延びすることはなく、高齢者にも聞き取れる速さである。

このまま、ウクライナ応援をするのかな?と思っていたら、チュニジアでのTICADにはきちんとアフリカ駐在の記者として報道している。
よしよし、アフリカに戻ったのか、と安心もする。

アフリカの報道については、記者によって、定型の知識でまとめられたものが多いことがある。
いつも、ちょっと違う、という違和感をもつことが多いのだが、別府さんの場合、ちゃんとわかっているな、と納得いくことが多いのだ。

キャッチ世界のトップニュースは、キャスターに外信部(NHKは外報部だったっけ?)の記者がなるようだ。ここのキャスターをして、外国の支局長、そして本社に戻って論説委員、といったコースをたどるようにみえるが、別府さんもこれでいきそうな気がする。

ワシントンやロンドン、北京といった重要ポストを経験しているのかどうか、は知らないが、彼のジャーナリストとしての感覚の鋭さをしてみれば、またその表現力をみて、これからNHKのニュースが楽しみだ。

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