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初入院体験記:特別病室

初めての入院を、あまり気を使うことのなく、トラブルを起こさないように、個室を選んだ。
救急受付の病院なので、もし、個室を使わなければならにような救急患者が出た場合は、ほかの部屋になることもご了承ください、という予告付きだ。
しかし、当日、そういう事態は発生せず、個室に入ることができた。

さて、この個室、特別という言葉がついているけれど、どこまで特別なのだろう。

結局、スペースだけの問題で、特別扱いというのは何もなかった。
つまり、担当医、看護師、その他のスタッフの訪問、食事、看護の質、すべて、おそらくはほかの病室と変わりはないのだろう。

入院した翌日、もう6時すぎから体温や血圧チェックがはいる。
食事まで手持無沙汰である。看護師さんに、新聞はありますか?と問うと、???の反応だ。
そうか、ホテルと違って、何新聞をご希望ですか?なんて聞かれなかったし、と新聞なしにも納得する。
売店は何時からでしょうか?と聞くと、9時くらいかららしい。
9時から検査が入っている。検査が終わって、売店まで新聞を買いにいく気力・体力はないだろう。
ここは都会、村と違って、午後になると夕刊にかわるはずだ。
今日は新聞なしとあきらめよう。

病気にならない、けがをしない、が一番であることはわかっているが、一度入院してみたい病院がある。
それはフランスのオピタル・アメリカンと、東京の聖路加病院だ。

オピタル・アメリカンはパリ郊外のヌイイにある。フランスの両親の住んでいた場所から歩いてもいける距離だった。
といっても、一度、散歩で足を延ばしたけれど、それ以外、とうとう行かなかった。
この病院は、世界から患者が集まるらしい。
アフリカにいたとき、この病院に入院できる特約がついた疾病保険に入っていたらしいが、その機会はないままだった。

フランスの父(と呼ぶ人)が、自分は入院したことがある、と自慢した。そして、その入院中、アラブの王妃が入院して、そのため、その階全部を貸し切り、父も病室を変わったのだそうだ。そのかわり、入院費が無料になり?ご挨拶の花束が届き、といった特別のことがあったらしい。
食事もメニューで選んだりできる、ということだったが、病気で入院の場合、何らかの制約(糖分や塩分など)もあって、選べるからいい、ということもないようだ。

費用はやっぱり相当かかるのだろうが、入院したことのある日本人の友人によると、海外保険に加入していると、この費用が補填されるという。
つくづく、アフリカのとき、その機会を失したのが残念であるような。

日本で入院したいのは、東京の聖路加、ここもうわさでしかないけれど、入院費は相当高額らしい。
どんな看護が得られるのか、看護の基本はかわらないのだろうが、そこにかゆいところに手が届く、とか至れり尽くせりという表現がつくような看護なのだろう。
かって、名前を同じくする有名人が長期間にわたって入院していたそうだが、その費用たるや、一財産も二財産も使うものであったとか。

豪華ホテルに泊まっても、自宅に帰って、済めば都の気分になるが、ましてや病気入院であれば、帰宅して、自分のベッドで寝る、そのくつろぎに勝るものはないのだろう。
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