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最後のパソコン入手

ようやく新しいパソコンを入手した。
昨年来、以前のパソコンの起動は時間がかかり、転換ミスだけならともかく、転換もしてくれなくなって、イライラが募り、それかといって、パソコンにむかって悪口雑言で文句を言っても、なんの反応もなく、かえって問題が増えていくだけ。
開く気にもなれず、それかといって、月に1回は開く用事があって、食卓や出窓、連れ合いが使っていたデスクの上、と居場所定まらず、邪魔者扱いだった。

新規購入は考えても、その種の情報にうといこと、どこのお店でどんな製品を買えばいいのか、買ったあとで何をどうするのか、まったくのノーアイディア、成り行きにまかせて、パソコン不使用の日々を送っていた。

それでも、マイクロソフトのサービスが終わります、などとテレビで報じられれば気になる。
友人の一人がこの種のアドヴァイザーをしてくれている。さっそく彼に連絡をとる。
なんのことはない、その停止されるというサービスはすでにわがパソコンからは彼が除外し、そのかわりになるというエッジというソフトがいれてあるから心配しないでいい、と言ってくれた。

それより、もう買い替えませんか?と唐突に言われる。
それは考えているけど、そのあとをどうすればいいのか?というと、全部面倒を見てくれるという。
つまり購入に立ち合い、機種選定、そして前のパソコンからのデータ移転、新機種の使い方の説明、一切を面倒みてくれるという。
それなら思い立ったが吉日、とその翌日、お店で合流することになったのだ。

これまで使っていたパソコンは、まだつれあいが存命のとき、東京で買ったものだ。
たしかソフト入力には業者に来てもらったような記憶がある。そしてその後は、つれあいが参考書と首っききで、いろいろセットしてくれたような記憶がある。

このアドヴァイザーの君は、それが職業ではないけれど、やけにパソコンに強い。
何年か前に、パソコンが重いと愚痴ったら、みてあげましょうと、東京から来てくれたのだ。

私がいかにパソコン痴ほう症かは十分の承知の上の申し出だ。こんなに楽な買い替えはない。

機種の選定も、電気店のスタッフとのやりとり、我が家の住宅事情も知っての上で、ケーブルの心配もしてくれる。
お店の人もやりやすかっただろう。パソコンに無知な老女に説明する時間が省けるのだ。

10万円を超す金額だから、彼もこれでいいですね、と念をおす。
旧いパソコンは10年以上使ったように思うけど、これも10年は使えるかしらね、というと、10年使うと十分元はとれるし、まあ、これが最後と思えば、高くはないですよね、と言われる。

そうか、10年後、もしこの購入しようとしているパソコンが機能不全になって買い替えなんてことになって、買い替えの気力があるかどうか、お金は別として、それが一番問題だけれど、10年先、まずは生きているかどうかね、生きていてもパソコンいじれるかどうか、もありますよ、と彼は辛らつだ。
今だってあやしいから、2,3年後に、使えない、いーらない、というかもね、と言いながらも、やっぱり新しい機械を手にすると、ちょっと脳細胞がリフレッシュする。

自宅に戻り、いろんなデータをいれてくれる。
そもそも始動するときの暗号?を今はピンというのだとまず教えてくれた。
旧パソコンは長いパスワードで、いちいち私がいれなければならなかったが、ピンは数字だけでいいのだという。
それからしばらくは、なにがなんだかわからないけれど、なんとかかんとか、パスワード、旧PCから違うのにしましょう、とそれを決めるのに混乱する。

旧パソコンからのデータを移すのに、変なものが飛び出してくる。すっかり忘れていたけれど、亡夫が入れてくれていたデータだ。
フランスにいる、私のだた一人の名づけ子が、赤ん坊のとき、日本の教会で洗礼を受けるために来日した時の写真もある。
これはどうしますか?と聞かれ、彼のために取っておくべきか、考える。
この子は、頭もよく、楽器もよくこなす。もしかしたら、将来、ひとかどの人物になって、その写真が貴重なものになるかもしれない。日本で受洗した記念の写真、歴史資料になるかも?と考えたが、返事は消去、とした。

私が死亡すれば、なにもかもが無用になる可能性が高い。そこに名づけ子の写真があっても、どうしましょう?と困るだけのこと。

一切がこの方式で、ほとんどは消去してもらうことにした。
彼はなんとかとなんとかはUSBに保存してありますから、などというが、ほとんど理解していない。

もし専門家を派遣してもらったとき、こんなにお任せにできただろうか?
私の周囲の事情も知り、私の理解度も、痴ほう度も、なにもかもを承知の上で、処置がすんだのは、5時間後であった。

パソコン、つまりコンピューターなのに、なぜかワープロ程度の機能しか使わない私にとって、必要不可欠なものかどうか、時々疑問に思うのだが、これが最後と思えば、もうちょっと使途範囲を広めようかな?という気分になっている。
それにこんなに懇切丁寧なアドヴァイザーがついているのだから、がんばらなくっちゃ!
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