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豪雪の思いで

福井、金沢と日本海側の地域に豪雪被害が起きている。テレビの映像を見ながら、この景色、数年前に経験したと、豪雪の年を思い出している。

あの豪雪、どうやってしのいだのだろう。まだつれあいもいるときだった。朝、玄関のドアを開けたら、そこには雪の壁ができていた。幸い、ベランダにまでは雪の壁はなく、外の気配をどうにか感じることができた。
階段は階段として存在せず、1メートル50センチはある雪の塊で、隣のガレージの屋根とくっついていた。

プラスティックのちりとりで、少しずつ、少しずつ、雪を庭の方に放り投げる形で階段の雪かきをした。何の音も聞こえず、我々だけが取り残されたように思える瞬間だった。

我が家の前に除雪車がいつ来てくれたのか、1車線しか除雪されていない道をどうやって運転したのか、まだ数年前のことなのに、もう記憶がさだかではない。

福井の道路の様子をみていて、ああ、こんな状態が1週間以上続いたっけ、と記憶をたどる。あのときは大変でしたよね、と、つれあいに語り掛けるけれど、返事はない。
二人だから耐えられた。一人ではどうなのだろう。

雪は重い。あの時もどこもかしこも雪が積もって、いつ、押しつぶされるか、こわかった。

日本海側はいつも豪雪地帯、北海道も雪は多かろう。今年、私の住むところは雪の降り方がやさしい。積もっては消えてくれる。このやさしさのうちに冬がおわってくれればいいのだが。

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