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Le premier mai(5月1日)

5月1日、フランスでは国の祝日にあたる。その名前はル・プルミエ・メ、5月1日そのもの、あるいはFete du Travailとも呼ばれる。いわゆるメーデー、労働者の祭典だ。

そのほか、5月1日ですぐに思い浮かべるのは、スズランを贈りあう習慣だ。スズランの花束だったり、鉢植えだったりするが、花屋さんのほか、道路上でも臨時のスタンドがでて、売っている。この日だけは、スズランをだれでも売っていいのだそうだ。だから、森の中からスズランをとってきて、元手なしで売ることもできる。

とはいえ、そう簡単ではない。ちょうど5月1日にスズランが咲いているところなど、そんなにはない。年にもよるだろうし、つれあいに言わせると、パリ郊外などではスズランがあったというが、丁度5月1日に間に合ったのか、それはわからないという。

スズランは幸福のシンボル、白い花と緑の茎や葉、清楚なその姿がいい。1輪のスズランをもらっただけで幸せになりそうだ。
贈る相手は恋人だけではない。周囲のだれでも、好きな人にならかまわない。贈答用にももちろん使われる。

この地にもスズランは咲くのだが、季節が遅い。5月末くらいだ。今、とがった芽がほんの1センチほど出ている。待ち遠しいけれど、これだけは仕方がない。

しゃれた習慣の多いフランスだが、このミュゲ(すずらん)は宗教色がないことでもめずらしい。

メーデーに参加もせず、スズランもなく、私の5月1日は淡々とすぎた。
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