SSブログ

秋の庭

いつの間にか、すっかり夏の気配が抜け、庭は秋模様になってきている。
花はコスモス、吾亦紅、萩、ホトトギス、シュウメイギク、木槿(白とピンク)などが咲いたり、咲き始めたりだ。
コスモスは小さいときから実家の庭に咲いていたので、知っていたが、ホトトギス、吾亦紅、シュウメイギクなどは、こちらにずいぶん年齢をくわえたのちに知った植物だ。

庭の植物は、ほとんどが自然発生が多い。
シュウメイギクは、一株、買ってきて植えたのが、徐々に増え、いまや、友人などにも分けている。

吾亦紅は花に分類するのだろうか?いつも疑問に思っている。
学名は、Sanguisorba officinalisというのだそうだ。
花言葉は、感謝、愛慕、物思い、あとたくさんあって、覚えられない。
ドライフラワーで飾ると、そこに秋、という雰囲気が出る。

6月には大きな花を咲かせた薔薇などは、小さなつぼみで、お別れをする。

植物でいえば、もう20日くらい前から、どんぐりが落ち始めた。
夜、屋根を滑り落ちる音が聞こえる。
コロン、コロンで表現が間違いないのか、コロコロなのか、定型はどうなのだろう。
落ちるものなら、栗が待たれる。
我が家に栗の木はないけれど、お隣に大きな栗の木があって、枝が我が家の庭にせり出している。
栗の実は、幹のある庭のものか、落ちた庭にも権利があるのか?
そんなことを言っていると、すぐに虫食いになってしまう。虫との一瞬とまではいかないが、1日を争う。

我が家の訪問客は、野鳥と蝶だ。
野鳥は、夏にはもっと涼しいところで過ごすらしい。
その間に彼らの世代交代が行われたのか、新しく我が家を訪問するのは、みな小ぶりで、スマートだ。
冬あたりには、餌をとる前に、室内をちょっと覗いて、家主への挨拶もあるのだが、新鳥たちは、まだマナーができていない。
あの家には餌が用意されている、などという情報はどうやって入手しているのだろう。

蝶も大きい、小さい、と数種類がくる。
とげが痛くて、あまり好ましいと思えないアザミの花にも蝶は寄る。
それぞれに好みがあるのだろうが、どんな味の違いがあるのやら、蜂と違って、蜜のストックはしないのだろうか?
黒の大アゲハが、大きく咲いた木槿につくと、それは絵になり写真になる。

虫愛でる姫にはなれないが、蝶めでる老女にはなれる。
薔薇にはどうしても防虫剤を使ってしまうけれど、ほかはほったらかし。
戯れは蝶や虫(虫は好きではない)に任せ、庭主は、夏の整理にいとまがない。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。