SSブログ

感激!カンヌの花火

エッフェル塔のきらきら照明の次に感激したもの、それはカンヌの花火である。
花火があがるとは知らなかった。

知らなくて当然なのだ。別に有名な花火大会でもなんでもない。
なんで上がったのか、長くカンヌに住む友人すら知らなかった。

しかし、私が滞在した、たった2夜のその1夜に花火があがったのだ。
ここでお礼を言いたい、Merci David、ダヴィッドというの市長の名前だ。
別に彼があげてくれたわけでもなのだが、とりあえず、お礼を言っておきたい。

単に平日の夜、気まぐれにあがったような、数分間の花火、友人の住むマンションのベランダが、地中海そのものに面していて、カンヌの海岸を一望する。
右側には湾が突き出ているが、そこから花火があがったのだ。
夕食を終え、歯磨きなどしていると、「花火があがっているわよ」と友人から声がかかる。

今年初めての生花火だ。ハワイに旅行した友人が、ホテルの窓から撮ったという花火を動画で送ってくれたけれど、直接、生で、というのはこの4年、見たことがなかった。

何で花火があがってるの?今日は特別なイヴェントがあったの?
カンヌの映画祭は終わり、もう街中は夏のシーズンのにぎやかさは見えても、特別なイヴェントがあるとは聞いていない。
友人が一呼吸おいていう。「今日はあなたの誕生日だから」

「えっ!!!まさか、私のために?」
「まさか、まさか!!!」
なんのために上がった花火なのか、彼女も知らないという。
すぐに携帯を取り出して、私なりに映像をとる。長くボタンを押して、動画にする。

体が震える。誕生日であることは確かだが、もう、なんのお祝いも必要ない、と心していた。
それでも、カンヌの友人がバースデーケーキとシャンペンを準備していてくれたし、時差のある日本からのおめでとうメールもたくさん入っていた。
実に個人的な感激なのだが、この感激を伝えたい、日本との時差も考えず(考えたけれど、かまわず)動画を送る。

友人宅のWi-Fiは強力なのか、すぐに送れた。
ピン、ピン、とすぐに反応があったのは、フランス在住組みからだ。
そして、日本は早朝5時ころにも関わらず、返信がくる。

カンヌにいるとは知らない友人たち、どこですか?なんの花火ですか?と問われる。

生まれて幾年、フランスのみならず、外国で誕生日の経験はある。
しかし、花火付きとは初めてだ。
もう、誕生日をおめでとう、という年齢でもないし、カンヌの友人にもそうだ、とは言わなかった。
しかし、こうしてシャンペンで祝い(ずっと禁酒の生活なのに)、カンヌの市長が花火をあげてくれるなんて、と勝手にカンヌの市長の名を持ち出す。

年齢からいっても、これが最後のフランス旅行になるだろう、と思っているところに、こういうことがおきるとは!!!!!

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。