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病院のパジャマ、LGBTに思いが至らなかった

2回の入院、その最初の入院では、病室で使うものについて、病院が契約しているサービスを利用することににした。
つれあいが入院したとき、全部自前でいたします、と決めたけれど、たとえば、お茶がくばられるときの湯飲みあるいはコップがない、とか、清拭はそのサービスにはいっていないとしてもらえない、とか、いろいろ不都合があったからだ。

まあ、短い入院ではあるし、頼まなくてもいいけれど、と思いながら、パジャマは頼んだ。
病院にいると、四六時中、パジャマ姿ということもありうる。自前のパジャマが、病院にそぐわない、と判断されても困るからだ。

私は女性にしては大柄である。したがって、パジャマはLサイズで頼んだ。
部屋に一式を運んできた人が、Lサイズじゃ大きいかもね、という。
男女の別がないのだそうだ。
まあ、大は小を兼ねるからいいですよ、としたものの、大きかった。

2度目の入院にはこのサービスは使わなかった。自前のもので十分、賄えることがわかったからだ。
自前のパジャマ、薄いブルーの、小さな水玉がちりばめられた、こういってはなんですが、高島屋で購入した高級品だ。
看護師(女性)が、今回はご自分のパジャマですか、とってもいいですね、とほめてくれる。
それに対して、「前回、男女共用というのがさえなかったからね」と余計なことを言ってしまった。

今、病院で、男女別々のパジャマを用意したら、LGあるいはQやAの人たちは、何を着ればいいのだろう。
男女共通のパジャマで、サイズだけが種類がある、というのは賢い方法ではないだろうか。

と思いつつ、Lサイズのパジャマがなんとも大きく、落ち着かなかった1回の入院時を思い出した。
男性用のものの使い心地の悪さを知っているからだ。
樹木希林さんではないが、私もつれあいが亡くなったとき、つれあいの衣類や下着類で使えるものは使いましょう、とSDGsを掲げているわけではないけれど、ほとんどを残したのだ。
実際、下着類を除いて、ほとんどを使っている。

しかし、下着やパジャマはどうも体にフィットしない。
パジャマの下、パンツ、開いているのが落ち着かない。
また、体形が男女では違うのだろう、なにかしら不快感がでてくるのだ。
病院のサービスを使わないから、と入院時に新しいパジャマを3着も買った。
しかし、結局、サービスを使わないと不便が多く、1着、2着、使って1度か2度か、洗濯したけれど、ほとんど新品という状態で残された。
つれあいに似た体形の人でも泊まりにみえたら使いましょう、ととってはおいたが、そんな泊り客はない。
それなりにいいものを買ったから、肌触りはいいのだが、体形が違うと、着心地も違う。

そんな経験から、さあ、サービスのパジャマはL、M,Sとサイズがあっても、そういう体形の違いはどう対処しているのだろう。
パジャマはゆったりしているものを着るけれど、さすがにLサイズは大きすぎて、ぶかぶか、落ち着かなかった。

病院のパジャマ、ここにもLGBT関係の問題が存在する。
差別や偏見を持たないように、と心がけているけれど、つい男・女の違いだけで判断してしまう固定した意識を改めて認識したのだった。
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