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我が家の運勢を占うのは水晶球

我が家には直径10センチを超える水晶の球がある。
原産地はアフリカ、だからというのではないが、鑑定書がついているわけではないので、本当に水晶なのかどうか、一抹の不安はある。

しかし、我が家にいらした人たちは、絶対水晶よ、と保証してくださる。
その保証が信用できるかどうか、それも不安だ。

しかし、真正の水晶、とこちらが信じれば、話は簡単で、水晶が運勢を占う道具になるかどうかはしらないが、「鏡よ鏡、世界中で一番美しい女性はだあれ」と聞くように、「水晶さん、さあ、私の運命はいかに?」と聞くことは禁止されていない。

物事がうむくいかないとき、聞いてみる。「どうすりゃいいのさ、水晶さん、教えておくれ」と。
球の真ん中を覗いてみると、自分の顔の一部が歪んでみえたり、手にとっての手の変形が見えたりするだけだ。

一度ならず、占い師みたいなことをした。小学校で読み聞かせをしていたとき、この水晶を学校に持参し、6年生に見せたのだ。自分で覗いてごらんなさい、何が見える?別になんにもみえない?じゃあ、まだあなたの運命は決まっていないのよ、毎日を大切にすごしなさい。そのうちに運命が決まると、この水晶にでてくるかもしれない、などと言っていたのだ。

水晶に限らず、鉱石は好きだ。宝石とまではいかないが、いろんな珍しい石のコレクションをしていたことがある。
アフリカにすんでいるとき、道がでこぼこだったこともあって、足元をみての歩行だったが、でこぼこに注意するだけではなく、ダイヤモンドでもみつからないか?と探していたところもある。

自然のものは興味深い。貴石ならずとただの石ころを宝石みたいに大切に私に預けた幼稚園児がいる。
いまは小学生になり、別のところに住んでいるが、先日きたとき、あの石は?と所在を聞いてきた。ただの石だからと捨てるわけにはいかなくなった。

今日も不安なことがあって、ちょっと水晶さんに聞いたが、汗をかいた顔がちらりと見えただけだった。私もまだ運命不定らしい。
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