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巨木化した赤松8本を伐採

昨年末に依頼をして半年近くたった。
ようやく、北庭の赤松の伐採となった。巨木化してしまったので、クレーン車を使わないと伐採でいない、そのクレーン車が手配できなかったのだ。

冬の間にこういう伐採はすませてしまう。降雪などの悪条件はあるけれど、人がすくなく、道路の交通を遮断することになるクレーン車を利用するのに、冬は最適なのだ。それに樹木も水分が少なく、伐採しやすいこともある。

丁度、連休もおわって、別荘地も元の静けさに戻ったところで、突然、明日伐採にきます、という連絡があったのだ。
突然であっても、別に準備することはない。この頃は、工事や植木職人さんたちが入ることになっても、昼やお茶の用意はしなくてすむようになっている。

居てもいなくてもいいですよ、と言われた。音を考えると、いないほうがいいようにも思う。なんせ、クレーン操作の音に、今回はチェーンソーを使う人が3人いる。これだけの音が一斉になるというのは、チェーンソー合奏曲と思っても、騒音でしかない。

朝8時には全員集合、クレーン車の操作する人、クレーンで木の上部から切っていく人、それに2人がしたで待っていて、クレーンで釣り降ろされる木から枝を切り落とし、幹を一定の寸法に切り分けていく、という作業をする。

全くの流れ作業、みるみる下には大きな幹が切り分けられたもの、それに枝葉が山となっていく。

今回は赤松なので、薪にしたいという人はいない。製材所などに引き取ってもらうのか、処理まで含んでの依頼なので、それはお任せだ。

10年前くらいから伐採の話はあったのだが、最初はこちらがためらった。環境保護からいうと、樹木はなるべく残しておきたい、という気持ちがあった。
ところが、みるみる成長してしまい、見上げるのも首が痛くなるほどの高さになった。

ご近所で大風によって、木が倒れ、隣家の屋根を壊すという被害があり、木の持主がその費用を弁済された。100万円いじょうの費用がかかったという。
それでなくても、大木が倒れたときの被害の大きさはわかっている。

それに赤松、松は常緑樹というし、そうかもしれないが、葉がずっと同じわけではない。枯れて落ち葉になるのは他の樹木と一緒である。そして松葉は朽ちてくれない。

朝8時から、クレーン車の作業は午後2時には終了だ。これからは後始末になる。
これも大変な作業である。
しかし、去年、いや、つれあいが生きていたときから課題だったこの伐採が終わってほっとしている。

山となった枝葉や幹の下には、スズラン、草リンドウ、アマドコロ、いろんな野の花の芽がでていたのだが、今年はあきらめざるを得ないかもしれない。しかし、来年はきっと、大木がさえぎっていた太陽を十分に浴びて、いろんな草花がでてくるにちがいない。
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