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退位のことば

もう上皇になられたけれど、昨日の天皇陛下、退位のおことば、意外とさっぱりしていた。200字以内の短さだったとか。

もっとおっしゃりたいことがあったのでは?と思わないでもないが、閣議で認められた内容ということは、それなりの制約があったのだろうか。

先にも書いたけれど、エンペラーの退位とくると、ボナパルティストの私としては、すぐにナポレオンの有名な最期の別れの言葉を思う。
フォンテーヌブローの馬蹄形の階段でなされた別れのことば、Soldats de ma Vieille Garde, je vous fait mes adeieux. Depuis vingt ans, je vous ai trouves constamment sur le chemin de l'honneur et de la gloire.

天皇は象徴、ナポレオンは軍人であり、成り上がりというのは失礼だろうが、1代でのし上がった人、いろんな違いはあるから比較するのが無理なのだが、この情緒的な表現があって、後世まで残った演説になっている。

天皇のお言葉に、譲位とか退位という言葉もない。「今日をもち、天皇としての務めを終えることになりました」ととても平易な表現であり、法的にも無理がないようになっている。

上皇も呼びかけは陛下となる。英語ではHis Majesty the Emperor Emeritusであり、上皇后はHer Majesty the Empress Emeritaなのだそうだ。

昨日、今日は、改元もあって、おめでただけの報道ですんでいるけれど、これからたくさんの問題を含んだこの天皇交代、近代、現代にも残る皇室、王室などの将来もあって、波乱含みでもある。
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