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友、遠方より来る、また楽しからずや

10連休には否定的な私だったけれど、これだけ長い連続休日のメリットなのか、友人夫妻が来てくれた。
昨年秋に日帰りで来て以来だ。今回は1泊するという。

一人の泊り客はあったけれど、今回は夫婦2人の泊まり、となると寝具の用意も2人分となる。
一人の場合は、つれあいが使っていたベッド、といっても1カ月くらいの期間だが、を使ってもらう。
二人だと、一人がベッド、一人はその下に布団を敷いて、というわけにもいかないだろう。

昨年夏以降、泊り客がなかったから、寒い冬の間に、寝具は冷え込んでいる。それをお天気の日に干していかねばならない。

今回の友人は、ずっと年下だ。仕事を通じての友人だが、共通部分はフランスびいき、言葉を大事にする仕事、食べることが好き、といったことだろうか。

久しぶりに、フランスに対する思い、肯定的なものばかりではないが、思いは深い。また、最近のインターネット普及から、言語というものが大きく変化している、といった問題。まず、本が売れない、特に辞書といったものを、好事家ならともかく、若い人たちが手にしない、といったこと、
昔はレフェランスといえば、事典、辞典、年表、地図、といろんなものを参考にしたものだが、現在はインターネットであり、かつそれにでたものが事実であると簡単に信じる、といった傾向など。

久しぶりに現役の、それも最前線で働いている人との会話は刺激的であった。
会話は止まらず、いつもは7時には寝室に引きあげるのが、その日は12時をすぎてしまった。

不便な地に住むと、人の来訪は少ない。しかし、こうして長い休みに来訪してもらえるというのは、思いがけないプレゼントとなった。

だからといって、こういう強制的な連続休暇はこれきりにしてほしい。

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日本に女帝は現れないか

昨日の即位の儀式、剣璽等承継の儀には、皇位継承権のない女性皇族は出席できないというので、陪席した閣僚のなかには、ただ一人の女性片山大臣がいたけれど、皇族の方では皇嗣秋篠宮、と常陸宮の2人のみであった。

退位式のときも、上皇が退席されるとき、上皇后はそのすぐあとを歩かれるのではなく、剣璽などを捧げ持つ侍従が従い、そのあとを上皇后が歩かれるという光景は、なんとも奇妙な印象だった。

日本にも女性天皇はいたけれど、女帝というほどの権力もなかったようだ。

日本には西太后やエカテリーナ女帝みたいな存在は出ないのだろうか。
つまり、血統がつながっているのではなく、夫である皇帝が亡くなって、政権を担って、それが悪政であったのか善政であったのか、評価のほどは別として、君臨したのは歴史的事実である。

韓国の歴史ドラマをみていると、王が幼児の場合、母親が摂政となっていることが多いようだ。

日本では女性として、北条政子の名はよくあがるけれど、それほどのインパクトはない。

女性継承については、79%が好意的である、という調査結果がでた、と今日のニュースにでている。

もし、2、3年うちにこの女性継承が認められるとなれば、それまでに結婚されないことが条件だが、愛子さま、秋篠宮家の2人の内親王、にも可能性がでてくる。
いっそ、イギリスのように(ほかの王室でもあるが)、生まれてきた順序というように、ドラスティックにすればよい。

あるいは、摂政に配偶者をも認めるとなれば、雅子皇后にも、紀子様にもチャンスはでてくる。

日常生活に関係ないから、国民が意見を言う機会もないけれど、今のように、退位のお言葉も、即位のお言葉も、閣議によるものとなれば、男系である理由すらない、と思うのである。

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退位のことば

もう上皇になられたけれど、昨日の天皇陛下、退位のおことば、意外とさっぱりしていた。200字以内の短さだったとか。

もっとおっしゃりたいことがあったのでは?と思わないでもないが、閣議で認められた内容ということは、それなりの制約があったのだろうか。

先にも書いたけれど、エンペラーの退位とくると、ボナパルティストの私としては、すぐにナポレオンの有名な最期の別れの言葉を思う。
フォンテーヌブローの馬蹄形の階段でなされた別れのことば、Soldats de ma Vieille Garde, je vous fait mes adeieux. Depuis vingt ans, je vous ai trouves constamment sur le chemin de l'honneur et de la gloire.

天皇は象徴、ナポレオンは軍人であり、成り上がりというのは失礼だろうが、1代でのし上がった人、いろんな違いはあるから比較するのが無理なのだが、この情緒的な表現があって、後世まで残った演説になっている。

天皇のお言葉に、譲位とか退位という言葉もない。「今日をもち、天皇としての務めを終えることになりました」ととても平易な表現であり、法的にも無理がないようになっている。

上皇も呼びかけは陛下となる。英語ではHis Majesty the Emperor Emeritusであり、上皇后はHer Majesty the Empress Emeritaなのだそうだ。

昨日、今日は、改元もあって、おめでただけの報道ですんでいるけれど、これからたくさんの問題を含んだこの天皇交代、近代、現代にも残る皇室、王室などの将来もあって、波乱含みでもある。
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