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abdication de l'empereur天皇の退位

フランスのプレスで、abdication de l'empereurという言葉をみたとき、つい、ナポレオンの退位を想像してしまった。
この言葉、皇帝を意味しているのではなく、天皇の退位を指していることにすぐに思い至った。

そうなんだ、天皇の退位はこう表現するのだ、とわかったけれど、この言葉で長くナポレオンの悲劇的な強制された退位と認識していたので、天皇の退位は自発的というのか、ご希望によるものなのに、となにかそぐわないような印象をもったのだった。

日本は終身天皇だ、と言う人もいるそうだが、世界の王室で退位が認められていない国はそうないはずだ。
自発的ではなく、なかば強いられての退位のケースもこの数十年にはあった。
たとえば、ベルギーはそもそも現国王が2代前の国王から後継者に指定されていたのだが、現国王の父親が強引に国王となり、最期はあまり評判がよくないまま、現国王に王位を譲ったような経緯がある。

スペインでは、前国王が国が難題に直面しているとき、アフリカで象狩りをしていることがわかって、結局退位となった。
オランダの場合は、女王が年齢的なことで、自発的に退位されたように思う。

しかし、タイのように、ご病気が重くても、亡くなられて初めて御代が変わるという国もある。

世代交代、いたしかたないことだが、天皇のご退位が、いろんなところで世代交代への圧力になるのかもしれない。

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