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こんにちは平成の新聞

このところ、紙類の整理に余念がない。つれあいの残したもの、そして自分自身のもの、際限なく紙はでてくる。

元職場の使用済み封筒があった。外側も汚いし、使用済みの封筒であることから、あまり重要なものではなかろう、が、一応チェック、と中身を出してみると、黄色に変色した新聞である。

1989年(昭和64年)1月7日(土曜日)の夕刊だ。
大きく白抜きで、天皇陛下 崩御と横書きだ。そして新元号「平成」これは縦書きである。

天皇陛下の崩御は、午前6時33分であったため、号外は別として、新聞としては夕刊が一番早い報道となったわけだ。

なんでこの新聞をとっておいたのだろう。当時、自宅で新聞をとっていただろうか、職場で6紙を読んでいたので、自宅では購読していなかったように思うのだが。
もしかしたら、土曜日でもあるし、わざわざ販売店に買いにいったのかもしれない。

こうしてみると、その時のことをよく思い出す。
土曜日だから仕事は休み、しかし、ずっとテレビをみていたように記憶する。
ご病気が長引いていた間、自粛とかなんとか、飲食業は閑古鳥が鳴く状態であったはずだ。

折角残っていた新聞、変色しているだけなのに、手が汚れるような気がして、こわごわページをめくる。
活字の小さいこと、そうか、新聞活字が大きくなったのは、平成になってのことなのか、とここで平成前、平成後の違いを発見する。

数日後には新しい元号が発表される。今回はご退位より1カ月前の発表なので、この時のようなドラマ性はない。
4月1日に発表ということは、新聞は4月2日付となるだろう。
さて、今回は新聞を記念に保存するかどうか。


この新聞は30年前になる。まだ記憶があるから懐かしいという感情もわいてくる。
しかし、新元号の新聞をとっておいて、何年後にみるやら、それはわからない。
はたして、見て、理解できるのか。

この新聞を明日、東京で友人たちにみせるつもりだ。友人たちの反応をみてみたい。



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