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クレジットカードとポイント

来年の10月、消費税が10%にアップする際、還元するのに、カードを使用すると、ポイントをくれるのだそうだ。
この場合のカードというのは、クレジットカードなのだろうか、デビットカードなのだろうか。


カードを持っていない人にとっては、なんとも不公平なやりかた、という批判もでている。

カードを持っていない時代を思い出した。ずいぶん昔になるが、カードを持つという特権は、限定された人たちにだけ許されていた。
私はその限定された人たちのなかに、なかなか入れなかった。

少し高額な支出をするとき、さりげなくカードで払うとか、あるいは海外で、いちいち外貨をたくさん用意する必要がなくなる、という利点から、どうしてもカードを作りたかった。

銀行での審査が厳しかった。勤務先が信用のおけるものであること、勤続年数がある程度あること、給与がある程度の高額であること、など、女一人のカードづくりにはたくさんの条件をクリアしなければならなかった。

結婚して、仕事をやめ、カードの名義を変更するための手続きのときも、いろいろ言われた。収入がなくなるのですよね、ご主人の家族カードになさって、このカードは解約されてはいかがですか?
余計なお世話だ。夫の家族カードを持つことと、自分名義のカードを持ち続けることとは別問題だ。
友人が言った。離婚とか死別とか、また一人になることもあるのよ、自分名義のカードはちゃんと持ち続けるべきよ、と。
それは正しかった。つれあいの口座の家族カードは、つれあいの死去と同時に、娘が解約、もう使わないでください、と宣言されてしまった。使用はしていなかったけれど、持っていることに意義はあったのだが。

今は、とても簡単にカードは作れる。いろんな組織が囲い込みのためにカードを作らせる。昔のあこがれだったアメリカン・エクスプレス、アメックスにしても簡単に持てるようだ。
ただ、クラスも増えた。たとえばヴィザでは、以前はシルバーとゴールド、それにプラチナの3種だけだったように記憶しているのだが、今や、友人の多くがブラックという、その上のクラスのカードを持っている。

カードを作っても、しばらくは、カードは使わなかった。一種の借金みたいに感じていたし、使い過ぎを警戒したり、どうしても現金主義から抜け出せなかった。

よく使うようになったのは、友人がポイント利用を教えてくれたことにもよる。
友人のアドヴァイスより前に、知人の知人というのか、ある人は、電気代からあらゆる出費をカード払いにして、そのポイントをマイルにかえ、冬にハワイへ行っている、と聞いたのだ。

ハワイは無理でも、ポイントをたくさん溜めれば、モノに交換とか、金券にも変えられる、とかいろんな利点があると教えられ、つれあいがいろんな出費を私のカード払いにした。

しかし、そううまくいくものでもない。我が家の出費など、たかがしれているので、ハワイなんていうのは夢のまた夢、モノに変えるのがせいぜいで、それもたいしたものではない。

一人暮らしになって、買い物というのもたいした量ではなく、消費意欲もうせている。もちろん8%から10%になれば影響はうけるけれど、その差をポイントで還元するといわれてもなー、という気分である。

それにキャッシュレスに移行と言われると、都会ならともかく、田舎ではカードが使えず、現金が必須だ。カードを持てない人との不公平も言われているが、地域の不公平さも考えてほしい。

もちろん、フランスのように、どこにいっても、カードで払えるようになるのが望ましいけれど、カードの不正使用もこわい。

ポイントもいいけれど、それより、その分をその場でひいてくれるとか、そうすると、消費税をアップしたことにならないだろうし。

毎日の新聞をコンビニで購入しているのだが、銀行カードでも買えるとは思いつつ、たった150円の新聞のために、銀行カードを出すのがこわくて、小銭を必ず用意するようにしている。
ポンタやらあるいは楽天、ライン、なんとかかんとか、いろんな決済方法もあるというけれど、
キャッシュレスに慣れるのはまだ時間がかかる。


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