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読めない字にあふれている

今回の旅行では、いろんな人と話す機会があった。
なまず、羽田でのチェックインを待つ間、私の後ろに並んでいたのは、20代後半?とも思える女性2人であった。フランス語で会話しているので、退屈まぎれに話しかけた。

彼女らはパリジェンヌ、2週間の日本滞在を終えての帰途だという。日本滞在はどうしたか?と問うと、素晴らしかった、という返事。そしてなよかった点の一つには、トイレ事情があった。清潔でシャワー設備がすばらしい、という。

では、ダメなところは?と聞くと、日本語がわからない外国人にアルファベットの案内が少なすぎる、というのだ。
そんなものかしら?と周囲をみると、空港だから、ある程度のアルファベット表記はあるけれど、日本語での表記ばかりが目立っている。

そうして、こちらが外国人の立場に立ったギリシャ、西洋文明の発祥の地とはいえ、ギリシャ文字はまた違う。
アルファとかシグマ、など、記号としては知っていても、文字としてとらえたことはない。

パリの父は、ギリシャ語を理解するというのが自慢であった。フランスのインテリは、ラテン語はもちろん、ギリシャ語もわかるべきなのだ、と。
私はフランス人でもなければ、インテリでもない。ギリシャ語はチンプンカンプンだ。

またギリシャ、それも地方にいったせいだろう。レストランのメニューも英語表記はなく、ギリシャ語オンリーというところばかりだ。

本当に困った。といっても、友人がいたから、自力での行動ができなかっただけで、不自由はないのだが、これまでの旅行をほとんど自力でこなしてきた自信がうせてしまった。

まだ旅行だからいい。2月に旅行したラオスでも、ラオ語はまったく理解できなかった。現地にいた友人は、赴任前にラオ語をマスターして、この奇妙奇天烈(なんていうのも失礼だが)な文字も解読できていた。

日本には、漢字のほかにカタカナ、ひらがなとあるから、外国人にとっては、それこそ奇妙奇天烈に思えるだろう。

最低のレベルをどこにおくかが問題だが、すくなくとも、固有名詞はかならずアルファベット表記も添えることにしないと、それも東京のみならずだ、外国人は目にみえても迷路であることになる。

日本に帰ってきて、目に見え、耳にはいる情報が理解できるという安心感であった。

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