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マケドニアのことなど

ギリシャ北部の町、コザニからカストリア、あるいはフロリナという都市へとドライブした。道路標識に、国境という言葉がでてくる。
日本は海が国境になっているから、つい、道路でつながった国境ということに意識がいかないのだが、ここは大陸、そうか国境に近いのだ、と感じる。

最初にいったカストリアはアルバニアに近い。フロリナはマケドニアだ。時間に余裕があれば、陸路、隣国にも足をのばしたかった。

友にそのことを話すと、乗り気な返事は返ってこない。アルバニアは最近ましになっているけど、マケドニア、この言葉がギリシャでは禁句にもなっている。マケドニアはギリシャの一部で、国名としてマケドニアを称しているのは、間違いである、とギリシャ人は言うのだ。
旧ユーゴスラビアのマケドニア(便宜的に)は、とっても貧しいから、行くのはやめた方がいいよ、という。

その貧しさを現地で確認したいのだけど、というが、いい考えではないという。

9月30日、テッサロニキにいた。この日、旧ユーゴのマケドニアでは、国名を変更する国民投票が行われた。
それに合わせてなのか、このテッサロニキでは、マケドニアはギリシャのもの、というデモが行われていた。マケドニアという呼び方が、ギリシャを表すし、ギリシャの北部がマケドニアという呼び名になっている。それを強調したデモらしい。


結局、旧ユーゴのマケドニアはマケドニアに何かをくっつけた国名になったはずだが。歴史的な問題は今も尾をひいている。

友はいう・トルコだって昔はギリシャの領地だったと。どの昔なのだ?トルコにいわせると、オスマン時代はギリシャはトルコのもの、というだろうに、と、この論争が時代をこえたものであることを感じる。

ギリシャは西欧という範囲でみると、貧しい国となるのだが、旧ユーゴの国々、あるいは旧共産圏の国々に比べればまだましな国だ。
だから、その近隣諸国からの移民が多いらしい。

私には区別がつかないが、友にはその言語、服装、言動から、どの国からの人と判別できるらしい。

海からの移民・難民のほか、陸からの人の移動も可能なギリシャ、マケドニアだけでなく、多くの問題を抱えていることを実感させられた。

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