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存じ上げなくて。。。。

昨日の本年度ノーベル平和賞の受賞者名と国名を聞いて、いささかショックだった。

私がいたことのあるアフリカ、コンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲ氏と、イラク出身のナディア・ムラド・バセ・タハ氏が受賞者という。

お二人とも私にとっては初耳、ナディアさんはどうだか知らないが、ムクウェゲ氏は以前から候補者になっていたことがあるのだそうだ。欧州議会が人権活動者などに授与する「サハロフ賞」(2014年)を受章するなど、戦争による性的被害をうけた女性の救援に尽くしていたことは、周知だったようである。

1997年から2000年までこのコンゴ民主共和国に滞在(中の1年、内乱のために日本に避難)していたが、その間に一度もないこのお名前に接することがなかった。
情報のない国というのは言い訳にはならない。
彼が首都キンシャサで活動していなかった、というのも言い訳にはなるまい。
彼の病院があるブカブにはとうとう足をはこべなかった、というのも理由にはなるまい。

この戦争による性暴力という問題については、キンシャサに当時いらした日本人シスターともよく話したし、その後のメディアの報道でも耳にしていた。
内乱や過激派による侵略行為には、大義というものがあまり感じられることがなく、ただの暴力行
為といえる場合が多い。

戦争に伴う悲劇として、あってはならないけど、ありうることと、知識として受け止めるだけで、それを防ぐためになんらかの行動をとらなければ、というところには至らなかった。

自分を恥じる。少なくとも、なにかの形で活動に参加できていたのでは?という思いがでてくる。

コンゴ民主共和国、このような形で存在が知られるのはうれしいことだ。

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