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死刑

昨日のニュース、オウム7人死刑執行、ショックだった。場所は数か所に分散されたとはいえ、7人という人間が同日、同刻あたりに死んだ。死んだのではない。殺された、ともいえるのかもしれない。

日本はアメリカとともに、G7のなかで死刑が残っている国である。
フランスは1981年、ミッテラン大統領が就任後、公約として掲げていた死刑廃止を実効させた。

その後、ユダヤ人虐殺の当事者たちが捕まったものの、この死刑廃止が発効しているので、死刑にはならなかった。彼らを例外にせよ、どうしても死刑に、という声もあったが、死刑にはならなかった。
フランスでの死刑といえば、1791年以来、ギロチンであったことはよく知られている。フランス革命では、ルイ16世も、その妻マリーアントワネットも、そして革命の功労者であったダントンやロベスピエールも、ギロチンで処刑された。

日本の死刑は、絞首刑なのだそうだ。原始的といえばそうとも言える。苦しみ方が少ないと評論する人もいるが、自分が試したわけではないし、他と比較して、といっても比較・実践した人はいないのだから、確かであるはずがない。

ほかのことではとても人道的といえる日本なのに、いまだ死刑制度を維持しているのはなぜなのだろう。
裁判の判決で、死刑が宣告されても、あまり不思議には思わない。人を殺せば死刑やむなし、という論理にならされている。
もちろん、不条理な殺人に遭遇した被害者やその家族・友人にしたら、死で報ってほしいと思う心理も理解できる。

サリン事件や、オウムの犯罪は極悪非道なものである。だから、今回の処刑を是とする気持ち、そしてそれでいいのか、という気持ち、複雑である。

しかし、これは殉教ではない。それはいいたい。

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