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甘楽町を訪ねて

昨日はおそるおそる出かけた。行先は甘楽町である。
毎月受け取っている何かの月刊誌に、甘楽町周辺のガイドが載っていた。
実は一度行ったことがあるのだが、人にくっついていったので、ほとんど記憶がない。

今回は自主的にと言いたいが、今回も友人の車に乗せてもらって、下調べも友人、という殿様ドライブだ。

友人と私が住んでいるところは標高も高いので、庭には雪が残り、土は凍っているので、春まだき、春は名のみ、の状態だが、里は春たけなわになっている。桜も、河津さくらは盛りをすぎ、ちょこちょこと枝垂れが花をたらし、種類を知らない桜らしい花を咲かせた木々が民家の庭にある。

甘楽町、群馬に住んで、なんとはなく読めるようになったけれど、県外の人間には読みずらい名前のようだ。
前回訪れたときは、桜の終わりごろ、メイン道路は古い家並みと桜並木、小さな隧道、情緒あふれる雰囲気だった。今回は、桜のつぼみがまだ固いけれど、気の早い蕾はちょっと開いて様子見を、と咲き始めたものもある。

今、甘楽町で有名なのは、こんにゃくパークというところだ。こんにゃく工場を公開し、即売店が付属している。
本来なら、こんにゃくバイキングが無料で提供されるのだそうだ。今回はコロナの影響で、バイキングスタイルは危険というので、3品をセットしたものが提供される。
ラーメン、田楽2本、ゼリー、もちろんこんにゃくが頭につく。

ラーメンもどきというのか、色、形(縮み具合もそっくり)、ラーメンそのもの、口にいれるまではラーメンのつもりだが、かむとこんにゃく!
今回は残念ながら3種しか食べられなかったが、お店にはこんにゃく鴨そば、タピオカ、水分補給ゼリー、もちろんいろんな味のゼリーもある、葛切り、刺身こんにゃく、こんなにこんにゃくは製品化されているのか、驚きだ。
カロリーがないので、女性としてはうれしいが、なんせ重い。普通に買う糸こんにゃくなど水とともに包装されているのでお持ち重りする。

甘楽町の売りは、そのほかに小幡藩の城下町というのがある。といってもお城はない。メインは小幡藩邸だが、屋敷は残っていない。庭園だけである。楽山園と名付けられた名園がある。
甘楽町といっても、この名は、1959年に小幡町、福島町一部、それに新屋村が合併して甘楽町となった。地名としては小幡がメインだ。

織田信長の次男信雄(のぶかつ)が江戸時代になって小幡藩主となり8代152年、織田家の領地った。織田信長の子がたった2万石、とも思うが、別に大和国宇陀郡に3万石も領有していたというから、そちらにお城を持っていたのだろう。

水に恵まれた土地なので、庭には池があって、周囲は山、そう高くない山で圧迫感はない、のびやかなお庭だ。写真で送った友人の大半が、ゴルフ場?と返事をよこした。
「池泉回遊式の借景庭園で、「戦国武将庭園」から「大名庭園」へと移行する過渡期の庭園と位置づけされ、京都の桂離宮と同じ特色があります。」(パンフレットから)

楽山園という名前の由来は、「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」という論語の故事から名付けられたと言われているそうだ。
知者でもなく仁者でもないけれど、楽しんだ。
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