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久しぶりの大雪

久しぶりの大雪だった。メディアで、都心でも雪、山間部では大雪警報も?というような張り切った報道に、戦々恐々として朝起きてみれば、まだ雪は音もなく降っている途中、庭も道路もすっかり雪に覆われている。
今日は一日雪降りだというから、雪かきは降りやんですればいいか、と放っていたけれど、雪の降りかげんが変わってきた。軽いカラマツの葉状の乾雪から、重い牡丹雪、湿雪に変わっている。
これでは、降りやむのを待っていると、重い雪の雪かきとなって、手に負えなくなる、と10時ころに雪かきを決心した。

階段の上から除雪するのは大変だ。腰を曲げるのが完全な二つ折りになる。
道具もほうきと塵取りだ。まず、箒で階段の真ん中をあけ、そこに脚をおろして、その周りを塵取りですくう。本当に少しずつで、効率は悪い。
もっと、効率よく、除雪の道具を使って、と都会の友人は言うけれど、雪は重い。かよわい女性にはちりとり程度が丁度いいのだ。

ちりとりは便利な道具だ。もう何年前になるのだろうか、あの豪雪の年も、壁と化した階段の雪を、ちりとりで一すくい、二すくい、と本当に少しずつすくって庭に捨て、庭も屋根からの雪もあって2メートル以上になっていたけれど、どうにか階段を昇り降りできる状態にしたのだった。

家の前の道路は、一度は除雪車が通った形跡はあるが、素通りみたいな状態だ。
階段を済ませたところで、車を出せる状態に、とガレージから道路までを除雪することにする。ここではさすがに塵取りは使わず、スコップになる。横に広がった除雪用のスコップもあるが、これでずずずっと押しやるには、こちらの力も足りないし、地面ががたがたですべらない。
ここでも一すくい、二すくいとすくっては、庭の邪魔にならないところに捨てる。

道路除雪の際、雪を左右に振り分けたのはいいのだが、道路と敷地の境界線みたいに雪の壁ができている。これでは車が出せないし、出せたとしても入れない。
徹底した雪かきでなくてもいい。車さえ動かせるようになればいいのだ。
といって、今日は籠城を決めているのだが。

そこに、除雪車がきた。ジープタイプの車の前にシャベルがついた簡易除雪車だ。もうすこし丁寧に道路の除雪をしてくれるらしい。我が家の前に雪を寄せないで、と依頼する。
いや、このシャベルの角度が変えられなくて、往復しますから、復路で調整しますから、という。

さて、今日は籠城と決めていたけれど、道路と我が家の除雪がすむと、なにかそのままでいるのがもったいない。
6キロ下に降りたコンビニに毎朝、新聞をとりにいくのだけれど、今日はやめよう思っていたところだ。うずうずしてくる。
よーし、行ってみよう。まだ降っているけれど、もうそう積もることはなさそうだ。

別荘内の道路、中央の村道、雪は残っているけれど、轍や圧雪、シャーベット状になったところと、変化に富んでいる。うーん、ちょっとやばいかも、と思いながらも、ゆるゆる、下り坂はセコにして、軽いブレーキでスピードを抑えて、と教わった雪道運転術でいく。
どうにか下りた。おもらしをするほどの恐怖感はなかったけれど、相当びびっていた。

コンビニの駐車場はじゅるじゅるのシャーベット状で、駐車ラインもみえない。適当に止める。
おはようございます!と大きい声であいさつをするのはいつもの通りだ。
いやー、来れたの?とコンビニの店員さんが驚いてくれる。今日は来ないよね、無理だよね、と言っていたところらしい。
会いたくてきたのよ、と半分うそ、半分本当らしく言う。ほかにお客がいなければ、ハグでもしたところだ。

本当に新聞を買うためだけに危険を冒して、バカだな、と思う。
これで事故なくてよかったけれど、自損事故にせよ、事故っていれば、年よりはこんな日の運転をするべきではない、とだれからも言われるだろうし、私も言う。

2月初めには、認知機能検査なるものを受講しに、早朝に行かなければならない。
こんな雪の日なら行かない、と思ったり、いや、頑張ろうと思ったりだ。
まだ、胸がどきどきしている。
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