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イギリス王室についてのいろいろ

去年末、フランスに行ったときのことである。ロワール河沿いのお城を訪問したときのことだっただろうか。フランスは結局、共和国のままで、王政復古も帝政復古もならなかった、という話題になった。
帝政復古は、ナポレオンⅢ世による第二帝政までいったけれど、あとが続かなかった。
なら、ブルボンあるいはオルレアンの王朝が戻るかというと、そうはならなかったのはなぜか、などと歴史が話題になった。

その時、ヨーロッパの王室のほとんどが、ナポレオンではなく、ナポレオンの最初の妻ジョゼフーヌの息子(ウージェーヌ)の娘と、ナポレオンの婚約者(婚約破棄に終わったけれど)デジレ・クラリーの息子の結婚による血統で占められている、って知っている?と話したのだが、そこまで知っている人はいなくて、外国人のくせによく知っているものだ、とトレビア的評価を得たものだ。

さて、イギリス王室について、今回新しい知識をものにした。

senior memberという言葉がでてきた。日本語では高位王族と訳されている。意するところは、王位継承順位が上位で、様々な特権を享受しながら、義務にも縛られる、とのことだ。
今回の騒ぎの源、ヘンリー王子は王位継承順位が6位であるから、シニアメンバーに属するのだという。
それならば、ジュニアメンバーという言い方もあるのだろうか。あるとすれば、女王からどこまで遠ざかるとジュニアに分類されるのだろうか。
ヘンリー王子の息子アーチ―君は、何の肩書もつけないそうだ。とすれば、アーチ―君、さしずめジュニアメンバーとなるのだろうか。

そういえば、チャールズ王太子(以前は皇太子と日本で呼んでいたけれど、イギリスは王室であって、皇室ではないから、今回から王太子と呼ぶことにする、とメディアが言っていた)の現夫人、カミラさんには、王太子妃の称号を使わせない、といった条件が結婚の際に決められたような。
彼女はコンウォール侯爵夫人の称号を持っているはずだ。

今度の騒動時、ヘンリー王子は公費で5%、残り95%は父チャールズ王太子からの援助で生活費を賄っているという話だったが、なぜ、チャールズ王太子はそんなにお金を持っているのだろう。
かれは広大な不動産を所有して、その土地からの収益がすごい、という報道だが、彼が自力で稼ぎ出したものではないだろう。やっぱり女王から受け継いだものなのだろうか。

こういうところに、イギリスの(絶対)君主制の名残を見るのだ。ダイアナ妃の実家、スペンサー伯爵家も広大な領地と財産を所有しているというが、貴族にはそれなりの財産上の保護があるのだろうか。

そういえば、カナダで休暇を過ごしたときの家は、10億円ともいわれる建物で、ロシア人の所有った、などと報道されたが、今回は借りているのだとか。それも賃料は無しだという。そんなうまい話しは王族だからこそ得られるものと、サセックス公爵夫妻は思わないのだろうか。

メガンかメーガンか、TBSはメガンと呼んでいる。ほかの放送局はメーガンだ。Meghanはどう読むのだろうか。

この二人の婚約発表の時、悪いけれど、女王の次男アンドリュー(現ヨーク公)の結婚を思い出した。離婚にいたった夫人は、ちょっと釣り合わない、王室というカラーではない女性だった。彼女は離婚後ではあるが、詐欺事件まで起こしている。
ヨーク公にしても、今回、別のスキャンダルで公務から退かざるを得なくなっている。

イギリス王室は、問題いっぱい。こうしてみると、日本の皇室は、問題という問題ではなくなってくる。皇室メンバーへの内廷費などかわいい金額だ。
Brexitの次はMexit、イギリスについてはまだまだいろいろ知ることが多い。
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