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待ち遠しい偶数月の15日

昔は給料日が待ち遠しいものだった。月末25日、お昼休みには銀行に行って、ATMで入金があったかどうかを確認、早速いくばくかを引き出して、ランチに出かけたものだった。
月末日にはもう引き落としはなにやで残高はゼロに近く、うたたかの口座プラスだったものだ。

今では偶数月の15日、この日が待ち遠しい。つれあいが生きている間は、そう感じなかったのだが、亡きあとは、もうこの年金だけが頼りです、という生活だ。

今月は特に待っていた。というのも、マクロ経済スライドなる制度で、今月から0,01%のアップがある、と報道されていたからだ。
0,01%がいくらになるものやら、雀の涙か燕の涙か知らないけれど。微々たるものに違いないだろう。でもマイナスに慣れたこの頃、プラスというだけでもうれしいではありませんか、と自分に言い聞かせている。

支給日を前に、年金額改定通知書というものが送られてきたのだが、なんだかわからない。
これは通帳に振り込まれた金額で比較するに限ると、15日を待ちわびていたのだ。

私が受け取る年金は3種ある。3種類も受け取っているというと、相当の額を受け取っているように思われそうだが、これは今の年金制度で、配偶者が死亡したとき、配偶者の年金を遺族年金として受け取れるようになるのだが、その金額は、本人の年金額をまずメインとして、不足分を遺族年金として追加されるというシステムで、ちゃんと高額にならないよう調整されている。

今回、亡夫からの遺族年金については300円ほどのプラスとなっていた。
ところが、私自身の年金は5000円ほどのマイナスである。
なんてことだ!スライドならなんでマイナスになるのだ、と怒り狂って、お金の問題に詳しい友人にも電話する。

友人いわく、「税金があがったんとちゃいますか?」
「税金がかかるほどにはもらっていません!」
「それじゃ、介護保険はどうですか?」

それで納得。先月だったか、急に介護保険の金額が増えていた。
年金が増額されて、介護保険のランクが上がった可能性がありますね、という。

そんな馬鹿な、と言いたい。が、介護保険は強制的に前払い、年金から差し引かれている。

しかし、プラスになると言いながら、それでこれだけ減額になるなんて、詐欺にも等しい、いや立派な詐欺だ。

政府はえらい。ちょっとだけプラスにしておいて、国民健康保険料や介護保険保険料で、しっかり取り戻している。
なんていうと、保険は国民のためだ、と言われそうだ。

まだ入金のあった6月14日から数日だが、もう気持ちは8月15日を待ちわびている。

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