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あなたならどうする、私なら

川崎、カリタス学園の事件のショックが生々しく残っている時、次に、元農林事務次官が息子を殺すという事件がおきた。

令和はbeautiful harmonyという意味だというけれど、なんのことはない、血に塗られたスタートでもある。

カリタスの方は、犯人が自殺、その動機をつきつめることができないでいる。
わかっていることは、伯父伯母と同居しているけれど、まったく交流がなかった、つまり”ひきこもり”であった、ということである。
今のところ、この伯父伯母に責任を追及する声は聴かれない。

ところが、その直接の影響ともいえる事件がおきた。
やはり引きこもりである息子を、高級官僚であった父親が包丁で刺殺したというのだ。
ここで、息子は殺されたけれど、父親は生きており、その理由などはきちんと供述しているらしい。

カリタスの事件が引き金になっている。カリタスが再度標的になったわけではないが、近所の小学校を襲うというような発言があって、父親はそれよりも、と殺すに至ったのだとか。
また家庭内暴力もひどかったという。

それにしても、息子を殺すことはなかっただろうに、どうして行政に相談しなかったのか、などと、識者や引きこもりを担当している人たちからの声もでている。

しかし、精神異常と診断されたわけではない人間を、その危険性があると警察に訴えても、すぐに拘束といったことはしてくれないだろうし、まずは精神科での診察を受けて、といった助言を与えるのがせいぜいではないだろうか。

父親はきっとそんなことではすまない緊迫した状態を認識していたにちがいない。
暴力の程度や頻度は相当ひどいものだ、という情報はあるが、当事者でなければ、それがどちらかの死を覚悟しなければならないものとは認識できないだろう。

父親にしてみれば、息子を殺さないで起きうるかもしれない悲劇を避けなければならない、という義務感もあったのだろう。

官僚ではトップという事務次官、そして外務省に出向しての大使、そういうポストを経たひとの判断は安直なものではないはずだ。

人生は本当に何がおきるのか、そんな場合に私ならどうするのだろうか。
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