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新車を買う

新車を買うことに決めた。今、乗っている車の走行距離が10万キロを超えたこと、今年の10月には消費税が10%になること、などを考えた結果である。

今、乗っている車、10万キロを超えたというものの、定期点検は怠りなくやっているし、丁度油がのりきった状態というのか、とても調子がいいので、これを乗りつぶすのもいいいのかも、と考えたりもしたのだが。

パリに住む、従妹の友人の言葉を思い出す。彼女は私より4歳は若いけれど、もっと早くに夫を亡くしている。従妹の学校友達でもあり、よくオペラを一緒に鑑賞する友人でもある。
私がパリに行くと、従妹がオペラに誘ってくれる。そして帰りは、その友人が私と同じ通りに住んでいることから、彼女の車に同乗して帰ることになっていた。

最初はやたら小さい車で、そのなかにチャイルドシートがでんと置いてあり、同じ方向に帰る人を全部収容するのが苦労だった。
次には、赤と白のツートンカラーのスポーツカーになっていた。年取ったらね、乗りたい車に乗るものよ、一度乗ってみたかったんだ、とシャンゼリゼ通りで、ギアダウンすると、爆音をたてて凱旋門につっこんだ(はないけれど)。

彼女はとても示唆にとんだことを言う。つれあいを亡くした孤独感や悲しみを忘れたいなら、旅行が一番、誘われたら、即のって、旅行に出かける。これが私のモットーよ。

彼女の名言は頭に残っているのだが、乗りたい車を選べるかどうか、それはこちらの懐事情にもよる。
いくつかのチョイスを自分で出してみたけれど、年齢からいえば、今まで乗っていた車と同型が無難だ。

しかし、同型の車は、将来的(近く)生産中止になる可能性があるという。
そもそも、ガソリン車の将来は暗い。ヨーロッパでは2040年には生産中止になるという。
それかといって、ハイブリッドにするのも、寒冷地で完全に可能かどうか、今一つ不安である。

実際、私がこれから何年運転できるのか、それはわからない。
ご近所に90歳の女性が住んでいるが、去年、運転免許を更新したばかりだ。私も90歳まで運転できるなら、ハイブリッド車、電気自動車、水素自動車、と選択の範囲を広げなければならないけれど、まあ10年を限度と考えれば、まだガソリン車で十分だ。

結局、現在の車からワングレード落とした車種としたけれど、申込書を書いたところで、これが最後の車となるのなら、ワングレード上げた車にすべきだったのでは?と思いなおしたりする。
まあ、こちらの懐具合の問題があって、それは不可能なのだが。

つれあいが亡くなったとき、家屋も車も、名義が私であることに、税理士さんが驚いた。
車については、運転するのはほとんど私でしたから、私が購入していました、とこちらとしては当然のことと思っていたのだが、結構例外的なことだと悟った。

だから、こうして一人で購入するのにも、別に不便はないのだが、やっぱり、異存がないかどうかをつれあいの写真に向かって問うている。

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