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古い預金通帳の処分

つれあいの遺品の処理もまだ終わっていないけれど、自分の終活もスタートさせよう、と身の回りの品で、処分できるものを出し始めた。

母の遺品もまだ残っている。弟に全部送ったら、弟のお嫁さんがいやがるだろうな、と思う。やっぱり黙って処分すればいいのか、と。

大した量ではないが、ずいぶん以前からの預金通帳がたまっていることに気づいた。これを処分しよう、と決める。

表紙に大きく「済」という判がおされている通帳、独身時代のものもある。

中のページをみると、なんともいじらしい数字が並んでいる。
収入は勤務先のみ、入金されると、まず、積み立ての金額がひかれている。決して高額の収入ではないけれど、きちんと積み立て預金をしていたらしい。
引き出しの金額がかわいらしい。2000円、とか3000円という金額でおろしている。万円で下すことはあまりない。

つましい生活だったことを思い出す。勤め先には歩いて通えるところに住んでいたので、交通費もかからず、昼ご飯も家に帰って食べていたのかもしれない。
財布に1000円もあれば、どうにでもなった。
当時の貧乏だけれど、精一杯、翼を広げて、世界をみよう、というような意気込みの若い自分自身を思い出す。

日記帳とちがい、数字だけであるのに、意外と語り掛けるものがある。

さあ、どうやって処分しよう。シュレッダーにかけるのか、焼却するのか、もう少し、自分史として数字を読んでみよう。

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