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かわいそうな五十雀

今朝、早起きついでに、ベランダのエサ台に野鳥のエサをおいた。
すぐに右から、左から、正面から、斜めから、鳥たちはこっちの想定した方向からばかりではない、いろんなところから、集まってくる。といっても、一度にエサにむらがるのではなく、ハイエラルシーに則って順番でエサをとっていくのだが。

ガツンというのか、ドンというのか大きい音がした。あっ、鳥が窓ガラスにぶつかった、と思った。しかし、気にすることなく、朝食をすませた。
ベランダにでると、下に五十雀が一羽、うずくまっている。そばには血が。ピンクがかった赤で、人間の真紅の血の色とは異なっている。

どうしたの?ケガでもしたの?とかがみこむと、背中をツンとつつくものがいる。同じ五十雀である。私が傷ついた鳥をどうにかするのではないか、と警戒したらしい。

時々、窓にぶつかる鳥はいるけれど、こうしてうずくまるほどの打撃をうけるのもめずらしい。

しかし、手は出さない。一度、手に抱き上げ、なでていたら、いつの間にか回復したのか、ぶるっと体をふるわせ、思い切って糞をまきちらして飛び立ったことがあるのだ。

野生の生き物については、やたらに手をだすべきではない、と教わった。絵本などで、野生の生き物が傷ついたとき、看病して馴らす、なんて話にあこがれはあるけれど、山の中で生きていくと、そう簡単でないことがわかる。

数枚写真をとって、友人にメイルで送るのがせいぜいで、あとは鳥自身の回復力にまかせる。

1時間ほどあとになって、その場所にいくと、もう鳥の姿はなかった。
結構重症のように思えたが、自力で飛びたてたのだろう。自分の巣まで無事に戻れたのだろうか。そこで休めば、またいつものように飛べるようになるのだろうか。

そのあと、エサ台にくる鳥のなかで、五十雀に注目したけれど、見分けはつかない。

これからは気を付けてね、と鳥たちに注意喚起したのだった。

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