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2万トンのマツタケ、どこに配る?

わが隣県は、マツタケの産地として有名だ。すぐ近くの上田市は特にその名も高く、臨時のマツタケレストランも出現する。

マツタケ料理では、焼マツタケが大好きだ。貧しい実家だったが、母がなぜか、季節のものを食べさせてくれた。マツタケはなんといっても焼マツタケが一番、と言っていたのが、私にも移ったのだろう。七輪で焼いて、スダチをきゅっと絞って食べる、つばがでてくる。
なぜかマツタケごはんや土瓶蒸しというのは、あまり記憶にない。

つれあいはそんなにグルメではなかったので、秋になるとかならずマツタケ、ということもなく、家計の事情で、我が家で食卓にのせることはなかったし、上田のレストランに出かけたのも、東京から娘がきたので案内した1度きりである。

今年は夏の暑さや秋の雨で、マツタケが豊作だという。その恩恵に与れるのだろうか。

そんなことより、隣国では、気前のいい金正恩氏が、韓国大統領に2万トンのマツタケをプレゼントしたという話、韓国大統領はこの2万トン、どうするのだろう。
家族だけで消費できる量ではないことは確かだ。マツタケが冷凍できるものかどうか、そんなにたくさんもらったり、買ったりしたことがないので、わからないのだが、家族、親族、大統領府のスタッフ、警備関係者、北朝鮮へ同行したひとたち、いろいろ範囲を広げても2万トン、配り切れるものでもなかろう。

それに大統領が恣意的に配っていいものか、公的なギフトなら、それなりの処分のきまりがあるのだろう。

テレビに映っていたけれど、最高品質ともいうべきマツタケで、香りだけでもいい、1本だけでもいい、なにかの縁でここまで回ってこないものか、といやしい思いを持つ。

もし、日本との会談が秋という季節になれば、日本の首脳にも送られるのだろうか。

マツタケ、マツタケと言っているうちに、その昔、本当にずいぶん昔になるのだが、つれあいがチュニジアに駐在していたとき、伯母とチュニジア旅行をしたことがある。丁度季節でもあるし、と伯母に頼んで、国産マツタケをおみやげに持参したのだが、パリで数泊、マツタケは乾燥してしまい、またチュニジアの隣国アルジェリアでマツタケが産する、とかで、あまりいいお土産にはならなかった。

そんな思い出のほうが、よほど美しいのだが、それでも2万トンのマツタケは気になっている。

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