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外国人労働者の受け入れ

今、イタリアが拒否したアフリカからの難民をスペインが受け入れたことが、ニュースで報道されている。数百名の難民のなかには、数多くの子供や女性などもいて、航海が長引いたことが健康に害とならないか、心配されていた。

話は変わるが、先日、日本のニュースでは、人手不足の折、外国から受け入れている研修生の研修期間を5年に延長、そして最終的には10年の滞在を認める方向といったことが報じられていた。

10年、日本で働く、名目は最初が研修であっても、実態は労働そのもの、という話であるから、働くという表現でいいと思うのだが、こうなると移住と変わらない。10年を経て、日本できっと税金や社会保障費なども払ったあと、はい期限となりました、自国にお帰り下さい、といって帰国する人たちがいるのだろうか。

10年もいれば、日本になじんでしまっているだろう。10代後半でくるのか、20代初めで来るのか、順応性のある年齢での日本暮らし、きっと日本語も覚え、不自由のない暮らしができるようになっているだろう。

10年いたあと、残留することも可能なのだろうか。そのあとは不法滞在ということになるのだろうか。

10年の滞在の間に、自国から家族の呼び寄せは許されるのだろうか。単身でくらせというのは、数年ならともかく、10年もというのは非人道的ではないだろうか。

などと、いろいろ考えた。外国では、というのは説得力をもつものではないけれど、やっぱりフランスの例を思い出す。
一時期、フランスは労働力の足りないところを、外国人労働者で補った。フランスの場合、ほとんどがアフリカの旧植民地からの移民であったけれど、日本でいう3Kの仕事に外国人労働者を頼ったのである。

その後、家族の呼び寄せも可能にした結果、一挙に外国人の人口が増えた。

ミッテラン政権の後半、失業者数が増え、違法移民を母国に送還するという方法もとられたけれど、あまり効果はなかった。

今でも、3Kや介護、といった職業には、外国人労働者が多く就業している。

日本でもそれを望んでいるのだろうが、それらの労働者が10年で帰国せず、残った場合の社会的負担を当然考えておくべきなのだ。

いいところどり、は許されない。共棲、ということをきちんと考えての方策でなければ、と、スペインに到着した難民のこれからと共に考えている。
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