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トイレの話

日本ほどトイレが整備されて、それも清潔なところはない。というのが外国人が必ず言うことだ。
先日はNHKのクールジャパンでトイレを扱っていたけれど、出演者のすべてが、自国と比較にならない、と絶賛であった。

私も同感だ。先進国でも、毎年行くフランスでも、トイレ事情はよくない。年齢が加わって、トイレの回数が増えた私としては、外出先にトイレがあることがその日の行動計画を立てる上での条件になっている。

さて、途上国のラオス、トイレの条件がいいとはいえない。それはガイドブックを読むより先に承知している。
若いころなら、朝、トイレをすませて外出、帰宅するまでトレイの世話にならない、ということも可能だったけれど、今や、1時間か2時間に1度はトイレ通いをする。

団体旅行ではない、ことは、こういう場合、大変便利でもある。行きたいときに行ける自由が確保さえているし、トイレタイムに大勢が一度に並ぶこともない。

さて、空港などはどうにかなるが、それでも合格点というには、よほどのおまけ加点されてのことだ。
ホテルの部屋はまずまずだけれど、ヴィエンチャンは新建のホテルだったので、万事にふつうのスタイルだった。

ラオスの常識であれば、トイレは水洗のようだ。昔の和式というのか、しゃがみ込むタイプがもともとらしいのだが、今では座るタイプも多い。ただ、ほとんどがシャワー装備で、ペーパーがついていても、脇のバケツに捨てるようになっている。
これはこれで、流れなかったらどうしよう、と心配することはないので、気は楽だ。ただ、大の場合がちょっと迷う。

私の場合、その時だけ、備え付けのシャワーを使用する。洗ったあとでトイレットペーパーで拭くのであれば、痕跡はペーパー上には残らないし、バケツも臭いということにはならない。

何度かの東南アジアの旅行でこの方式には慣れた。完全にというわけにはいかがないが、そう抵抗感はない。

東南アジアは水に苦労しないから、こういうシャワースタイルがとれる。水に流すというのがどんなに便利なのか。

そこで考えた。下水処理はされているのだろうか。首都のヴィエンチャンや北部の古都ルアンプラバンには下水がありそうな雰囲気はあるけれど、さてどうなのか。確認はしていない。

舟についてはどうだろう。仏窟への舟には、後部に2つのトイレがあり、やはり水洗で、シャワー付きであったけれど、もしかしたら、川に直接流している、という可能性も無きにしも非ず、だった。

途上国での経験をもとに、トイレットペーパー持参したけれど、結局、持ち帰った。ホテルはそこそこ高級であったこともよかったのだろうが、トイレットペーパーの質もよく、フランスよりよほど品質がよかった。

ラオスは製紙業も盛んらしいから、トイレットペーパーやティッシュについても、自国で生産しているのかもしれない。

唯一、現地式というのか、座るスタイルなのだが、ペーパーの装備はなく、ただただ水で処理をする、というトイレに遭遇した。それは滝の見物に出かけたときである。滝のそばだから、水が豊富、というわけでもないだろうが、トイレの床も水でびしょびしょに濡れている。大きなひしゃくがあって、それで洗い、かつ流すようになっている。タンクの水の清潔さもわからない。
このトイレには困惑した。どうしてトイレをすませたかはここには記さない。

日本の洗浄式トイレについては、利用者の絶賛を獲得しているようだが、こういうシンプルでもいいのかも、と思う。

日本に帰って、寝室のトイレが故障していた。13年も前に洗浄式にしたのだが、経年劣化で、温水装置がいかれてしまっていたのだ。
昨夜は、電気装置が働かないから、冷たい便座におしりを浮かせながら、夜中にトイレをすませることになった。

ラオスと違い、この冬の季節、便座が暖かく、お湯のシャワーというのは、日本では必須の条件なのだ、とつくづく実感した。ラオスに戻りたくなった。
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