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陸上自衛隊日誌のこと

陸上自衛隊の南スーダン駐留期間の日誌を廃棄したはずが、防衛庁のデータベースに残っていたとか、それを防衛大臣が知らなかった、非公表だ、承知していなかった、なんだか説明がごちゃごちゃして単純な私にはどうなっているのかわからない。

日誌というのは、そんなに簡単に廃棄していいものだろうか。特に外国の非常に危ない地域に派遣されている期間の日誌である。
毎日、どんなことが起きたのか。陸自の日誌とはどんな表現で、どこまで書かれているのか、詳しく読んだことはないけれど、きっと銃声を聞いたとか、どこの地区で住民が騒いでいた、とかいろんな情報が書かれているのではないか、と思う。

アフリカにいたとき、内戦を経験した。反乱軍が首都に入ってくる前に、家族退避勧告なるものがでて、つれあいを残して避難した。でもその日まで、隣国も含めての騒動に、毎日、銃声やらなんらかの騒動の音とか、聴覚から嗅覚、視覚、五感を通じての不安というものがあった。私は私で、そんな印象を日記にしたためていたけれど、きっと大使館あたりでは、こういった情報を本国に報告してたのだろう。

そういった歴史の記録にもなるものを、そんなに簡単に廃棄するものなのだろうか。南スーダンはまだ建国から時間がたっていない。これからどんな形で国として落ち着いていくのか、その不安定な時期に日本の陸自がどんな活動をしたのか、日報は貴重な資料でもある。

こしてみると、たとえばゴラン高原に派遣されていた部隊の日誌などは保存されているのだろうか。撤退してしまったはずだが、あのデリケートな地域に何年いたのか、いろんなことが起きたにちがいない。あまり日本では最終的に関心を得たとはいえないけれど、あの地域にいただけでも得られる情報もあったろう。
そんな日誌を読みたくもある。

日誌をどうしたのか、というのも大切だろうが、日誌を残すべきというガイドラインをきちんとしてもらうことも、もっと大切にも思えるのだが。
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