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加計問題の疑問

24日、25日とだいたい家にいたので、テレビやラジオで閉会中審議なるものを聞いた。午前の審議を聞くと、与党の質問なので、政府のすることを是認するような発言が多い。

特に、24日の小野寺氏の発言を聞いていると、安倍さんのしたことのどこが悪いのだろう、という気にさせられた。そして、なぜか、政府側の委員の発言がとても長い。特に前愛媛県知事の加戸氏の発言の大胆で長いこと。

大胆さは、たとえば、黒い猫でも何色の猫でもいい、獣医学部を作ってくれる猫ならいいのだ、という。また、単に愛媛県の知事だったにも関わらず、全四国を代表したような発言をなさる。たとえば、アメリカでの獣医教育が極めて普及していることを話されたあと、もしこの加計学校法人の獣医学部が実現しないなら、アメリカの52番目(?)の州になってもかまわない、というようなことを述べられる。もちろん、仮定の話であるし、そこまで追い詰められた心境なのだ、という表現であることはわかるのだが。

獣医というのはそんなに不足しているのだろうか。我が家はペットを飼わない主義だし、家畜農家でもない。獣医さんの必要を感じないからかもしれないが。
四国に獣医学部が実現して、そこを卒業した獣医には、四国にとどまること、あるいは自治医大のように、何年かは四国で奉職すること、というような縛りをするのだろうか。もし、そうしなければ、もっと都会のマーケットの大きいところに行くのでは?と思うのだが。
獣医さんのどのくらいが、大型の動物を対象とするのか、あるいは疫学部門に残るのか、まったく予測できないのではないのだろうか。

それに自治医大などは公立の大学であるから縛りもかけられるけれど、加計学院であれば完全な私学、そんなことが可能なはずはない。

岩盤規制やら既得権益の既存団体、などの表現がでるけれど、もともと岩盤みたいに固くしたのは、ほんの短期間を除いて、自民党が造成したものではないのか。既得権益を守り、そこから支援を得ていたのはどこのだれなのか。

自民党よりの識者はいう。こんな問題でごたごたするより、もっと大事な問題が山積していると。それはそうなのだが、森友は、大阪という土地で、学校法人とはいえ、幼稚園や保育園しか経営していない小さな学校法人が、小学校を作った、というだけのものなのに、安倍昭恵夫人のことや、特別な措置でとても安価に国有地を入手したという経緯が問題視された。
加計問題にしても、どうしてこうなるの?というような経緯があるから問題なのだ。

私は日本にはもうネポティスム(縁故主義)はないのかと思っていた。アフリカであまりにひどいネポティスムをみていたから、日本の政治・行政にそんなものはないと理想化してみていたのだ。
それがなんだか疑わしい。このモリ・カケははっきりさせてほしいものだ。
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