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理想の庭

このところ連日庭仕事に励んでいる。1日の実働は1時間から1時間半ほど。暑いこともあるし、こちらの体力が落ちたこともある。

単純に草取りと伸びすぎた庭木の剪定だ。昨年の秋、落ち葉なり、秋の手入れをしなかった(できなかった)こともあるのだろう。そして、今年、4月から5月にかけて留守にしたこともある。もう庭全体がお手上げ状態だ。

一人でできる量なんてたかがしれている。草取りではなく、草刈りをお願いすべきなのかもしれない。フランスで別荘を持っている人(代父や従妹など)は、だいたい庭師と契約していて、少しは自分たちも庭仕事をするけれど、ほとんどは庭師任せだ。

つれあいと庭について話し合ったことはなかった。二人がめいめい、好きなようにやっていた。だから、庭の真ん中に(日あたりが一番いいところ)、つれあいは畑もどきを作ってしまった。最初はすこし野菜(きゅうり、大根、ラディッシュ、ルッコラ)を作っていたが、畑を別に借りるようになって、ブルーベリーやいちごを植えてしまった。

私はターシャ・チューダー的庭とはいわなくても、ガーデニングの本にあるような、別荘的庭を考えていた。回廊式に、春、夏、秋と季節感を出した庭にしたかった。つまり、春にはフクジュソウやクロッカス、水仙などが咲き、次は夏の勢いのある花、秋は桔梗や女郎花、野草もたくさん出る。それに白や赤い萩の花も大きなものを、と考えて、植えていったはずだった。

しかし、自然は思うようにいかない。咲いてほしいところに咲くのではなく、植物は自分に都合のいい場所を選ぶようで、あれっと思うところから芽をだし、花を咲かせる。

結局、無秩序な庭になっている。そして草は遠慮なくはびこっていく。つれあいはそれは丁寧に根っこからとるような草取りをしていた。私はいい加減にやっていた。でも結果は一緒だ。毎年、草は茂る。

わが庭には2本の枯山水的なものがある。庭からでてくる石を集めて、2本の川を作った。毎年、枯れ葉を掃除するのだが、今年は5月の連休前にすませるべきところをやらなかったので、枯れ葉でおおわれたままである。土地の人からは、もう枯山水はあきらめな、と言われている。あきらめるべきなのかもしれない。

つれあいがいなくなった今、あきらめるべきことは、まずいちご、ブルーベリー、バラ、などがある。いずれも彼が担当していたものだ。
特別なものを植えることなく、夏になれば、1、2度、草刈を頼む、そんなふうにした方がいいのかも。
毎日、朝の涼しいうちに、と励んでいるのが、なんだかむなしくなってきた。

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