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あなたの後追いはしません

2、3日前からおなか具合がおかしい。神経性胃炎とは違う痛みだ。胃というよりお腹、圧縮されたような痛みがある。

つれあいが入院して以来、自分の身をかまうことはできなかった。彼の死から1カ月たち、もしかしたら、気のゆるみあるいは、隠れた病気が出てきたのか。よく後追いで配偶者が亡くなることがある。テレビのメロドラマのテーマにもなる。

さて、私の場合はどうなのだろう。毎日がむなしくて、このまま死んでもいいか、なんて寝る時思ったりもした。しかし、実際になにか病気?なんてことになると、命が惜しい。後追いはしたくない。

その理由の第一は:
 たとえ後追いをしても、つれあいは待っていてくれるわけではない。彼はさっさと先妻のもとへ行っている。もしかしたら、25年待たせてご免、再婚したのは間違いだった、許しておくれ、なんて謝っているのかも、と思うと、しゃくにさわる。

第二の理由は、去年、つれあいの入院でキャンセルした旅行を、復活させよと友達と企画中である。ラオス旅行、温泉、それに新たな旅行や、我が家でのゴルフ大会、コンサートと企画だけはたくさんある。そのうちのいくつかは実行に移したい。

そんなわけで、今朝は病院へと行った。つれあいが亡くなった病院だ。行きたくないのだが、この病院は検査設備もあるし、一応の診断をあおぐことができる。
待たされた。予定はしていたが、診察まで2時間15分。レントゲンと血液検査、尿検査を受けるようにとの指示、全部終わったのは3時間半後であった。

私の診察をしてくださったのは、別の先生であったが、6つある診察室の一つに、つれあいの主治医だった先生の名があった。この先生にあたったら、どう挨拶しよう、あたらなくても、挨拶すべきだろうか。いろいろ考える。お礼をいうべきか、でも言いたくない。この先生が誤診したわけでもなく、あの死はやむをえなかったのかもしれないが、納得しているわけではない。

結局、挨拶はしなかった。そして私の腹痛も問題はなく、薬も処方されなかった。精神的なものかもしれないし、ガスがたまったり、便通がうまくいっていないのかもしれない。きちんとした生活を、と言われた。きちんとした生活はしているのだが。

帰宅して、つれあいの写真に言った。さっさと先妻のもとに行ってもいいよ、と。
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