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言うは易しく、行うは難し

先日、パリの代父から手紙が届いた。毎年、12月に送っている日本のカレンダー、プラス代母用にとユニクロのジャケットを送った、そのお礼である。

パリはとても寒くて、代母を外出させることができないので、ジャケットはまだ着せていない、とのこと。

都市部に引っ越ししようか、という考えというのか、子供たちの意見を先の手紙に書き送ったことについて、意見が述べてある。今更、どこへ引っ越すのか、と。さらには、引っ越しというのはお金がかかるものだとも。

子供たちは、ここの生活が冬場とても厳しくなることを心配しての忠告だけれど、実際、引っ越し先をさてどこにするか、いくつか候補をあげてみて、実に難しいことであることを認識したばかりである。

代父はいう。忠告するのはやさしいが、実行に移すとなると難しいのだと。

きっと、代父も代母の介護で実感しているのだろう。甥や姪など、代母のことを心配して、いろんなことを言っている。私もフランス滞在中はその中にはいって、言いたい放題のことを言ってきた。実際、代父のやり方には、いろいろ問題がある。たとえば、あくまで代母に歩くことを強いることだ。

まわりは、早く車いすを使用させなさい、苦痛のないように、といろいろ助言するけれど、代父はなかなか肯かない。彼の考えでは、可能な限り、代母の動く能力を残しておきたいし、そのほうがいいと考えている。

3週間をともに暮らして、代父の考えの妥当性にも納得した。まわりは常時、生活を共にしてはいない。ちょっとお見舞いにきて、つらそうにしている代母の姿を目にし、代父を批判する。

年齢がいくと、ついつい年の功から助言をしたくなるものだが、この頃はなるべくそれを避けるように努力している。助言を求められているのなら、それはするだけのことはあるけれど、そうでない場合、余計なお節介になりかねない。

さてさて、子供たちの助言をどうしたものか。
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