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鉛筆書きの誓約書

期日前投票に行ってきた。というのも、週末(投票日の日曜日も含む)、寒波襲来で、雪が降るかもしれないという予報だからだ。

一応、村の選挙管理委員会から、候補者3人の経歴や選挙公約、それに最高裁裁判官の国民審査の資料も届いている。

だから、一度も候補者(わが選挙区は3人)に遭遇してはいないけれど、つれあいも私も心の中で、決めた政党なり候補者がいる。

期日前投票の場所は、村役場の一室だ。郵送されてきた投票はがきを提示する。係員が誓約書を書いてくださいという。テーブルには、期日前投票をする理由を書くというのか、いろいろ書いてあることのなかでこれだ、という項目にチェックするようになっている。しかし、用意されている筆記用具は鉛筆だ。

鉛筆書きの誓約書とは?とつれあいと顔を見合わせる。理由、天候不良により、という項目はない。誓約書ではあるが、申し立てと事実の確認をされるわけでもないし、と適当に理由をつける。
つれあいは別の理由にしていた。

住所と氏名、生年月日を書いているから、それと先に渡したはがきとを見比べて、本人確認をするらしい。もし、他人がきたとしても、確信犯なら、間違ったことを書くはずはないと思うのだが。

まずは小選挙区の投票から。これは問題ない。たった3人の候補者しかいないのだから。2人しかいない区はもっと簡単だろう。しかし、単一の候補者しかいないという選挙区がないのは、やはり国政選挙だからか。この点では共産党万歳だ。

そういえば、投票用紙に自分で書かねばならないのは日本だけとか。フランスでは候補者の名前の書いたものが用意してあり、投票しようと思う候補者のものを封筒にいれるようになっている。
アフリカのある国など、政党や候補者のシンボルマークもついており、動物の絵がシンボルになっていて、それは華やかだし、すごい量の一覧表になっている。

次いで、比例の投票用紙と国民審査の用紙を渡される。政党数の多いこと、ここでは一通りみるだけでも時間がかかる。政党名を書いたリストの下部は略称だ。国民審査の用紙も同じ投票箱に投じるようになっている。用紙の色も違うけれど、これがまじりあうことはないのだろうか。同じ箱にすることもなかろう、と思うのだが。

投票したあとで、比例代表での候補者名のリストがあることに気づいた。もう遅い。

期日前投票、以前は不在者投票と呼んで、結構厳しい規制があった。今では、たいした理由など必要としない。大勢の人が公示の翌日から、あるいははがきが届くとすぐに期日前投票をすませてしまう。

候補者が出す選挙ハガキが届くのはそのあと、ということになると、選挙ハガキなどなんの役にたつのだろう。

つれあいは、これで選挙はおしまいだ、と白けた顔をしている。わが選挙区ではきっと日曜日、午後8時にはすぐに当確がでることだろう。あの疑惑の候補者に。
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